★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 2 年(海辰)●01月 宝丑 // 移 動 祝 祭 日 |
■01月分一覧 (2012年●目次) |
七尾与史●殺しも芸の肥やし 殺戮ガールと夢の構造(2012_0101) |
木村紅美●春待ち海岸カルナヴァルの控えめな呼吸(2012_0107) |
秦建日子●ダーティ・ママ!作者の壮絶本性(2012_0114) |
田中慎弥●不機嫌を装う共喰いの芥川賞作家の野蛮(2012_0119) |
円城塔●道化師の蝶という芥川賞作家の絶望(2012_0125) |
■2012年01月01日(日)宝酉 |
七尾与史○殺しも芸の肥やし 殺戮ガールと夢の構造 |
○09年(畑丑)の第8回「このミステリーがすごい!」大賞に応募し、 「死亡フラグが立ちました」が最終選考に残り、 受賞には至らずも、内容が評価され、 10年(鉄寅)02月(山寅)にデビューした七尾与史(69-0603/畑酉)の 『殺しも芸の肥やし 殺戮ガール』が、 12月10日(畑亥)に上梓されました。 冒頭から女子高生30人を乗せた遠足バスが忽然と消える。 携帯も圏外となり、どうやら運転手が怪しい・・・。 警察の必死の捜査にもかかわらず、解決できず。 犯人は、黒い笑いをとるために多くの人を殺す天然邪悪系ガール。 素性を知ろうとすれば罠にかかるという、底知れぬ危うさ。 ミステリー史上最凶の女殺人鬼がなりたかったものは、 お笑い芸人だったというのが謳い文句。 静岡県浜松市中区生まれで九州歯科大学出身の歯科医師でもあり、 現在は東京都世田谷区在住の七尾は、 DNA「玉」主導で、知恵や発想を緩く極めながら、ドップリとつかる。 全方位的なギラギラした感性は、ひたすら存在を誇示し、 誇張された少々旧くさい手法も、かえって斬新に見せてしまう術あり。 「玉+鳳」は、自己を棚上げしながら、 特別な技術で他者を客観的に観察する趣味的生き方。 「玉+貫」は、現実をありのまま受け入れる庶民性で、 その場その場を乗り切る才覚の持ち主。 「畑+玉+巳月」は、無言の強味。 文章にはつかみ所のない不気味さもありますが、喋らないほうが、魅力あり。 「酉」年生まれ「畑酉」は、王道を目指す生き方が似合うのです。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の高地の人工都市で、 開業前の整然とした高速道路のサービスエリアという風情で、 木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、人影がなく、必死に仕事をする気配なし。 何かの役に立つという自覚も見いだせません。 配偶者成分も皆無で、実生活はともかく、仮に結婚しても、 一般的な夫婦生活にならず、何かの目的のために、営むもの。 水性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、上下水道も未だ完備されておらず、 いつ利用可能になるかは定かではありませんが、可能性だけは感じます。 笑いの要素は、ないものを必死に使おうとするさま。 格好がつかないのに、何とかしようとすると滑稽になるのでしょう。 年干も月干も日干も「畑」の真性土性天干一気で、どことなく軽いのですが、 うっかり近づくと引き込まれて迷宮入り。 近づく者を地中深く裂けた落とし穴に誘うのですから、怖い(笑)。 地支は月支「巳」が、年支と日支の「酉」と半会で 金性化しますから、金性一気格的になり、天干土性地支金性の単純構造。 強烈な意識を薄い土性で覆っただけで、どこまでいっても、どこを掘っても、 でてくるものは同じ味わい。 何か違うものが出てこないかと興味を持っても、 良い意味で裏切られ変化はないのです。 その意味では、期待を裏切ることはありません。 年干支と日干支の同一は、全く表裏なし。 「畑酉」は、自力運の開拓者で未完成。 外見は華やかですが、内面は淡々としています。 月干支の「畑巳」は、ずっしり重く、 外見は穏やかも、内面は気弱さと開き直りが同居。 「畑巳」も「畑酉」も三業干支の倒柱で、 業界内に根づけば、中心人物を倒す白蟻的役割。 魅力はありますが、懇意になれば、出版社にとっては脅威です。 干支番号構成は、46-06と直線だけ。 派手な夏生まれですが、北方と東方を結ぶラインは、 集中して貪欲になりさえすれば、この時代でも通用するはずです。 後天運の、初旬「9歳山辰」は、土性天干一気強化のDNA「石」の支合となり、 ある意味妥協の人生を強いられます。 学力不足から、医者を諦め歯科医となったと本人も告白。 2旬「19歳灯卯」は、DNA「龍」。 熱さも極まる対冲ですが、10年運天冲殺の威力で、あれこれ落ち着かぬ日々。 3旬「29歳陽寅」は、主導DNA「玉」の10年運天冲殺。 熱さはいくらか退きましたが、まだ灼熱の太陽光が降り注ぎ、 挑戦し始めても、世に出るまでは至りません。 現在の4旬「39歳草丑」は、宿命にない木性が突如出現するDNA「車」。 さらに、地支は三合会局で、伝達本能の金性強化で世界も拡がり、 10年運天冲殺抜けの衝撃もあり、デビューにこぎつけたのです。 この後は5旬「49歳木子」が、決め手はなくも、 宿命にない木性のDNA「牽」で名誉。 6旬「59歳雨亥」からは、ターボ運(子丑天冲殺廻り)もはじまり、 宿命にない水性のDNA「禄」のとてつもない引力本能。 7旬「69歳海戌」は、宿命にない水性のDNA「司」で、 その気になって、がめつくなれば、ありえない裏切りにも遭遇しかねません。 8旬「79歳宝酉」は、DNA「鳳」で、悠々自適。 本人は「目標は自分の作品の映画化。大の映画好きで、 原作者にならなれるかもと思い書き始めた」とのことですが、 来年(12年/海辰)とさ来年(13年/雨巳)は、宿命にない水性年ですから、 初旬で経験したDNA「石」を加味すれば、 映画ではなくTVドラマならば、あるかもしれません。 とはいえ、編集者の目にとまったのが、 土性天干一気で大半会三合会局年の09年(畑丑)であろうと、 実質デビューと、あっという間に売れたのは、 10年(鉄寅)と11年(宝卯)の天冲殺現象という夢の中。 枠からはみだしてしまった状態です。 夢のなかの出来事に感謝することなく、強気になりすぎれば、 現実の歯科医の世界に戻るだけ。 否、その世界でも不具合を感じてしまうのです。 感謝があれば、明けて12年(海辰)の宿命にない水性年には、 税金にたまげるぐらいですむかも知れませんが、正念場には違いありません。 見せ方はお上手ですが、内容は深くない。それが、この宿命の特長。 化けたままで正気に戻ることなく、行けるか否かは、心がけ次第。 期待しすぎは禁物です。 ところで、この生年月日は92年(海申)にデビューした accessのヴォーカル貴水博之と同一。どちらが成功者とは断定するのは、 「玉」主導なのですから、作家はアリだと思うのです☆ |
■2012年01月07日(土)灯卯 |
木村紅美○春待ち海岸カルナヴァルの控えめな呼吸 |
○「自分には、愛される価値なんかない。 そう思って、家業のホテルを守ってきた39歳未婚の主人公。 そこに現れたのは冴えない中年男。 なぜか彼女にぴったりのバレエシューズを携えて・・・。 真面目で一所懸命、だからこそときめきからは遠ざかってしまう。」 そんな女性のまだ恋ともつかない心のさざなみを温かく描いた 木村紅美(76-0105/陽辰)の『春待ち海岸カルナヴァル』が、 12月21日(鉄戌)のDNA「禄」の天剋地冲日に上梓されました。 兵庫県尼崎市生まれ宮城県仙台市育ち、明治学院大学文学部芸術学科を卒業。 06年(陽戌)の納音年に「風化する女」で 第102回文學界新人賞受賞しデビューした木村は、DNA「牽」冲殺主導で、 冷水で身を引き締めるような、困難な自尊心ありも、 子丑天冲殺らしい威勢の良さはなく、誤解されやすい質。 役割が歪みやすく、中傷されやすい面もあるのです。 「牽冲+玉」は、妙に用心深いくせに、古風な物のために冒険する傾向。 ざわめくように、旧き良きものに憧憬する大胆さ。 「牽冲+鳳」は、落ち着きがなく、大袈裟なほどのお天気屋。 才能は「鳳」となり、ともかく発信すること。 「陽+牽冲+子月」は、気の利いた面あるも、理屈っぽく飽きやすい。 「卯」年生まれ「陽辰」は、受け身なのです。 宿命の特長は、真冬午前零時頃真夜中の陽光。 既に山間に沈んでいるのですが、僅かながら未練がましく光を洩らします。 子丑天冲殺ながら、総エネルギー187点の脆弱さですが、 守護神木性が75点もあり、後詰めは万全。 とはいえ、全て「草」から表出される頼りない「玉」ですので、 存在感は際立っているとはいえず、静かな風景となります。 金性ゼロ(DNA禄/司なし)は、配偶者成分皆無。 強いのは気ばかりで、他者に慈しみを与えるほど余裕なし。 年支「卯」VS日支「辰」の害持ちは、持続力なしの表裏あり。 信じることになれていませんから、かえって裏切られやすいのでしょう。 生月冲殺ですが、月支「子」VS日支「辰」の半会が内側にありますので、 社会性を発揮せず、辛抱しながらも、「玉」持ちらしく、 いわゆる肝っ玉母さんのような主婦であれば、 安定するはずですが、守護神「草」が年干にあり、 それを快しとしないのが、この人なので、 創造力の発揮に活路を見出しているようです。 年干支「草卯」は、真面目ですが、どこか鈍さはあり。 月干支「山子」は、底辺からの上昇。物事に枝葉をつけて、表現する質。 そして日干支「陽辰」は、アップダウン激しく、 何度も裏切られながらも、段階をふんで成長します。 そして表面は温厚なのですが、内面はかなり辛辣。 干支番号構成は、52-35-53と南方を軸に北方に狭いながらも領域を伸ばす。 冬生まれでもあり、精神性も強く、時代整合性あり。 後天運は、初旬「1歳畑丑」がDNA「調」の10年運天冲殺で、 公平な女性的感性が付加される上がり下がりの多い時期。 実際、親の都合でしょうが、神奈川県横浜市、東京都杉並区、福岡県福岡市、 千葉県千葉市などを転々としています。 2旬「11歳鉄寅」は、宿命にない金性のDNA「禄」。 年支「卯」VS日支「辰」の害も、春の方三位完成と共に軽減され、 相応に賑わった若い時代を満喫しました。 3旬「21歳宝卯」は、同様に宿命にない金性の干合支害のDNA「司」。 ありえないような裏切りに遭うことで、成長したはず。 それを乗り越えたからこそ、害切れ納音年にデビューしたのでしょう。 私生活を犠牲にした何かもあったはず。 現在の4旬「31歳海辰」は、年支「卯」の害で、 簡単に前進はできませんが、DNA「車」は、「陽」が美しく映える準守護神。 この後は5旬「41歳雨巳」が、主導DNA「牽」で名誉の味わい。 6旬「51歳木午」は、DNA「龍」で、新たな発想に応援。 7旬「61歳草未」は、DNA「玉」の学びで、 晩年の守護神廻りで至福となるはずです。 8旬「71歳陽申」は、DNA「貫」の大半会三合会局で大事件。 ひとたび登壇すれば、そこは生月冲殺の乗りの良さと、 子丑天冲殺の屈強さがありますから、精力的。 「玉」×2もあり、いわゆる文芸路線を歩みます。 昨年(11年/宝卯)は、60年に一度の干合支害年。 10年運で経験しているとはいえ、格別に辛いこともあったはず。 そんな時期に世にだしたものは、ほぼ作者の分身のような主人公。 こんなに自分をだしきって大丈夫なのかと心配になりますが、 そこが害持ちらしい所以。 節目とも言える時期だからこそ、表現しきれたのでしょう。 幸福の一歩手前のような作品は、次元が高ければ害持ちらしく控えめ。 自己主張することの怖さを充分知っている生月冲殺は、 舞台は伊豆あたりを設定し、電車ではなく列車と表現するのも「玉」らしく、 小道具みたいなシウマイ弁当も、ある意味「玉」。 子丑ながら、年配者にも配慮した抜け目無さは脱帽です☆ |
■2012年01月14日(土)木戌 |
秦建日子○ダーティ・ママ!作者の壮絶本性 |
○01月11日(宝未)の「宝」重なりに始まった、 永作博美(70-1014/灯卯)主演のAX系水10『ダーティ・ママ!』。 事件解決のためなら違法捜査や拷問、賄賂、情報漏洩など犯罪も厭わないという 検挙率ナンバーワンの訳ありの敏腕刑事が主人公で、 1歳になる息子をもつシングルマザーであり、公立保育施設はキャンセル待ちで 私立の保育園は費用が高すぎるという理由から 職場や事件現場に息子をベビーカーで連れながら仕事をこなす変わり者の物語。 原作者(ダーティ・ママ!と、ダーティ・ママ、ハリウッドへ行く!)は、 06年(陽戌)に篠原涼子(73-0813/宝巳)主演で、 ドラマ化された「アンフェア」(原題は推理小説)で、 04年(木申)に作家デビューした、 シナリオライターの秦建日子(68-0108/灯丑)。 「はたたけひこ」と読み、男性で本名。 脚本家としては、「編集王」「HERO」「救命病棟24時」 「天体観測」「最後の弁護人」「ドラゴン桜」「ジョシデカ」 「花嫁は厄年ッ!」などの作品がある秦は、 父親が作家の秦恒平(35-1221/宝未)で、早稲田大学法学部卒業。 主導DNA「車」は、冷たい雨水に濡れないように 走り続ける危険を顧みない行動力。 「車」×3もあり、少々騒々しくも、ともかく素早いのが才能と言えます。 「車+貫」は、自己の領域を守りながらも 目一杯衝突するように見せかけて進む。 「車+車」は、計算高い行動力。何も考えねば討ち死にですから、 生きぬくための本能的な闘争心が際立ちます。 「灯+車+丑月」は、自己反省しながら運気を高め、 「未」年生まれ「灯丑」は、華やかな王道を好むのです。 宿命の特長は、晩冬深夜午前二時の降りしきる雨中の街灯。 地面もぬかるむ泥田のようなもので、 道路があろうと、舗装も万全でないうえに、劣化したのか不安定。 守護神木性も、年干支「灯未」VS日干支「灯丑」の 秘密めいた納音内にあるため、使いづらく、 常に時代の先端を行く新しいものを、 かぶれるように取り入れていかねばならないのですが、 挑戦したり、隠れ蓑(雨を避ける傘です)にするのは得意で苦になりません。 ともかく派手好みで、目立つのが好き。 「雨」が降ろうと、花火を打ち上げ続ける使命なのでしょう。 年干と日干の同一は両天秤どころか、現実性が強いため、 少しでもお金になれば、 それこそドラマでも映画でも舞台でも作詞でも食らいつきますし、 いわゆる本業以外に高尚な目的で後進に道を拓くのもありです。 総エネルギー257点は相応ですが、守護神木性は僅か22点ですから、 創造力をはたらかすというよりは、アイデア勝負。 時代整合性ある冬生まれらしい着眼点の妙で生き延びています。 極めて現実的ですから、自分の事務所も構え、 シナリオ作家ばかりか演技者まで揃えるという どこか野人なみの商人体質でもあります。 年干支「灯未」は、陰火。隠れていても熱い。 水をかけても燻りながらも、辛辣な言葉を吐きつつ生き延びる。 月干支「雨丑」は、自己表現が得手とはいえない粘り。 若々しく見えても老成した、悟ったような味わいがあるのです。 そして日干支「灯丑」は、誤解がつきものながら悠然と仕事を楽しむ。 本質はお人好しで、野望を実現する先祖御徳。 親のなし得なかった通俗性を実現するのが、秦の役割のようです。 干支番号構成は、「44-50-14」で、 西方の終わりから北方経由で春まで伸びる領域。 時代整合性ある冬生まれならではの目立つ灯りです。 後天運は、初旬「1歳海子」が、DNA「牽」の名誉が付加され、 日干支「灯丑」と干合支合のため、後天的成功運型。 同時に年干支「灯未」とは干合支害が成立するため、 仕事面では不安定さはつきものとなりました。 2旬「11歳宝亥」は、DNA「禄」の魅力成分全開。 年支「未」の半会もあり、希望に溢れていました。 3旬「21歳鉄戌」は、DNA「司」の社会性の積み重ね。 刑も同時にあるため、茨の道でしたし、 大卒後、クレジット会社に就職しましたが、 90年(鉄午)の害年のため、一生の仕事にはならず、 93年(雨酉)の主導DNA天冲殺には、 つかこうへい事務所で戯曲家・演出家としてデビュー。 97年(灯丑)の律音には会社を辞め、月干干合だった98年(山寅)頃には、 シナリオライターとして仕事を始めています。 4旬「31歳畑酉」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺半会入りとなり、 活動領域も拡がりをみせ、04年(木申)の守護神天冲殺には作家デビュー。 03年(雨未)の主導DNA天剋地冲年からは、 演劇ワークショップ「TAKE1」を立ち上げて、現在も継続させています。 現在の4旬「41歳山申」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 落ち着くことがない多忙期を迎えるに至ったのです。 月干の「雨」が干合され「灯」化したため、年干と日干が「灯」のため、 陰の火性天干一気が成立し、恐ろしい勢い。 10年(鉄寅)には、自分の事務所(OFFICE BLUE)を設立し、 休まることのない日々を送っているのです。 この後は5旬「51歳灯未」がDNA「貫」の納音で、 10年運天冲殺の勢いや天干一気の威力が失せ、過去の崩壊。 6旬「61歳陽午」は、DNA「石」の害で周囲の裏切り。 7旬「71歳草巳」は、DNA「龍」に、 8旬「81歳木辰」は、DNA「玉」と守護神廻りですが、 さすが、そこまで使用できる保証はありません。 秦は「車」主導の常に自己を追い込むことで、 前進に前進を重ねる生き方をしてきましたが、 10年運初旬のブレーキと社会参加が害であったため、 乗り越えるために、寿命と引き替えに、一定の成功を収めています。 また、20年間に渡る伝達本能天冲殺の効力も大きいのですが、 組織も作ったし、後進のために場をつくる作業にも余念がありません。 しかし、それが充分かどうかは、これからの人生の後半で判断されます。 表から引き込み裏へ回ることにより、何とかなる見込みですが、 節目は全て条件なし天冲殺ですから、 話題にはなっても、いかにも希薄なのです。 時代整合性ある冬生まれとはいえ、身を削って得たものは、 とてつもない奉仕が必要なばかりか、 全部自然界にお返しするくらいの覚悟がないと、生きながらえません。 「車」主導ですから、壮烈な最期も想像しがたくありませんが、 名を残せることが出来れば、それもありかもしれません☆ |
■2012年01月19日(木)畑卯 |
田中慎弥○不機嫌を装う共喰いの芥川賞作家の野蛮 |
○01月17日(灯丑)に、146回芥川龍之介賞の選考会が行われ、 雑誌「すばる」11年(宝卯)10月号に掲載され、 01月27日(灯亥)の守護神天冲殺日に上梓される これまで一度たりとも職についたことがない 田中慎弥(72-1129/木子)の『共喰い』が、 07年以来の五回目の挑戦で受賞の運びとなりました。 受賞会見では、アカデミー賞を何度も受賞できなかった シャリー・マクレーン(34-0424/草丑)が、 晴れて受賞した84年(木子)に「私がもらって当然だと思う」と 発言したことを引きあいにだし、 「だいたいそんな感じ。4回も落っことされて、断っておくのが礼儀。 断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、 都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、 もらっといてやろうと。(会見は)とっとと終わりましょう。」とやって、 爆笑の渦を誘い、おおいに会場を沸かしていました。 受賞作は下関とおぼしき昭和の末の町が舞台。 川や魚の匂いが漂う集落に住む高校生を主人公に、 暴力的な父との確執や性の衝動を描き、 干合支合関係にある黒井千次(32-0528/畑丑)選考委員からは、 「どちらかといえば古いタイプの小説だったかもしれませんが、 文章の密度が大変に高く、描かれる世界が人物も含めて、 きっちりと描き出されている。これだけの力量のある新人はめったにいない。 芥川賞候補になるのは今回で5回目ですが、 だいたい連続して候補が続くとだんだんつまらなくなるのが普通。 でもこの場合はそうでなく、今まで発表している作品の中で 一番いい作品が芥川賞を受賞した」と絶賛されています。 山口県下関市出身で、山口県立下関中央工業高等学校卒業。 幼い頃に父を亡くし、母親と二人暮らし。 高校卒業以来アルバイトも含め一切の職業を経験せずに、 主導DNA年だった92年(海申)の20歳の頃より小説を書き始め、 執筆に10年をかけた「冷たい水の羊」で、 05年(草酉)に、第37回新潮新人賞を受賞しデビュー。 08年(山子)に「蛹」により、第34回川端康成文学賞を史上最年少(当時)で受賞、 同年に「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で、 第21回三島由紀夫賞を受賞した田中は、「龍」冲殺主導で、 物事を斜に構え、とんでもなく疑り深い人。 知識の引き出しは、その素になるものが「海」なので森羅万象の深みあり。 「龍冲+玉」は、日本の旧い街並みから抜けだせない暗さをチョイス。 誤解を怖れぬ物言いというより、周囲と歩調をとるのが、いたって苦手。 心で思っていることとは別の心情が変化球のように、口をつく。 「龍冲+龍」は、まさに濁流で、やり始めると止まらない創造力。 嫌々会見に応じているようで、(司会者が)打ち切らねばいつまでも、 独演会だったでしょう。 「龍冲+牽」は、特別意識の強いプライド、 作品だろうと発言だろうと、小細工満載で楽しませてくれました。 「木+龍冲+亥月」は、精神性が強く現実性に疎い芸術派。 「子」年生まれ「木子」は、待ち運だからこそ五回も待たされたのであり、 自然界の順番は決まっていたのかもしれません。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の寒い「海」に浮かぶ小舟(筏)。 総エネルギー209点中の水性138点は大海で、 木性46点は、特別な宝石に輝く島の周辺を廻る、 その宝石を奪取しようとボートで近づくのですから、 まさに五回も挑戦してやっと手にいれたような絶景。 年支と日支は共に「子」であり、表裏なし。 不機嫌のように見えれば、むろんそのまんま。 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は、乱暴な伝達。 精神性は強くても非常識と言われても反論はありません。 伝達能力はありませんから、携帯電話も所有せず。 野人らしく、PCも寄せ付けず原稿も手書き。 むろん、日が照ろうと雨が降ろうと、書かない日はなし。 土性ゼロ(DNA禄/司なし)は、「ギャラがでるから」会見に参加。 引力本能もゼロですから、配偶者成分も皆無となり、 結婚して温かい家庭を築く発想なし。 感謝や奉仕の気持ちがあるわけではないので、 これからも流されていく、根無し草。 創造力の水性ばかりですから、技術と発想のみは豊かです。 年干支「海子」は、怒らすとキレそうな知的攻撃。 月干支「宝亥」は、霊感のような発想力。 そして日干支の「木子」は、寂しさをまぎらわすような老木ですから、 華やかな面白さは微塵もなし。 一族一派をなさない「木子」は孤高の人で現代の無頼派です。 干支番号構成は、49-38-01で北方〜西方〜東方をカバーし、 時代整合性ある冬生まれですから、野人でも受賞は当然でしょう。 後天運は、初旬「3歳海子」が、DNA「龍」の主導DNAで自己確立。 年干支「海子」と律音ですから、成功運型。 冷え冷えしていますが、点火には火性がないだけに時間はかかったのです。 幼くして父を亡くしたのは、母親が日支内「雨」なのに、 土性ゼロですから、水性の勢いが強すぎて保たなかったのでしょう。 2旬「13歳雨丑」は、月支「亥」を起点にした 年支と日支「子」に「丑」のDNA「玉」。 冬の方三位が成立しますが、冷えすぎて働く気はおきません。 高卒時が、90年(鉄午)の天剋地冲や、91年(宝未)の忌み神害では、意欲なし。 作家として世に出る準備期間でしたが、 常識人ではなかったので、忌み神の母に支えられたのでしょう。 3旬「23歳木寅」は、DNA「貫」で自身の強化。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)が始まり、読書をし、 本を書くという発想が濃厚になりました。 現在の4旬「33歳草卯」は、DNA「石」ですから、 少しは社会性がでてきて、デビューに漕ぎ着けたのです。 今後は5旬「43歳陽辰」で、DNA「鳳」の宿命にない火性ですし、 年支も日支(ともに子)も半会ですから、世界は拡がります。 6旬「53歳灯巳」も、DNA「調」の宿命にない火性で、 忌み神年干「海」を消し去るあり得ない10年運を迎えますから、 あっという間に通俗的な世界に足を踏みいれることも可能です。 そうすれば、7旬「63歳山午」は、DNA「禄」の ありえない土性の感謝と奉仕。 8旬「73歳畑未」は、DNA「司」の干合支害で、 欲深さで失敗するなり、体調不安もありそうです。 五回も落とされたのは、納音関係にある石原慎太郎(32-0930/木午)との確執。 年干支同士は大半会だけに、かえって嫌われるものですが、 この時期にクリアしたのは創造力に勝る野人の真骨頂でしょうし、 会見で注目を浴びたのは、本人は意識せずとも、レベルの高い笑いの要素。 本来は07年(灯亥)の宿命にない火性の条件あり天冲殺で受賞すべきでしたが、 そうならなかったのが10年運「石」の妥協と苦渋。 乗り越えられたからこそ、栄誉年(11年/宝卯)の流れで、 評価は最高潮となったのですし、 石原の条件なし天冲殺年の入口でやりこめることも出来たのです。 あとは、戌亥だけに故郷を捨て去ることが出来るか否か。 いつまでも、母親と一緒ではさまになりません。 離れて、さらに上を目指せば、それが親孝行。 後天運から判断しても、近年にない将来性ある芥川賞作家の誕生は、 「宝」重なりらしい、(野人であろうと)格式の高いイメージです☆ |
■2012年01月25日(水)草酉 |
円城塔○道化師の蝶という芥川賞作家の絶望 |
○01月17日(灯丑)に、146回芥川賞受賞の選考会が行われ、 11年(宝卯)07月(草未)に「群像」に掲載された 円城塔(72-0915/畑酉)の『道化師の蝶』が受賞しました。 同時受賞の田中慎弥(72-1129/木子)が、 型破りの受賞会見を披露したため、 すっかり影の薄い存在と化してしまいましたが、 01月27日(灯亥)に上梓される同作は、 SF、前衛、ユーモア、諧謔・・・すべての要素を持ちつつ、 常に新しい文章の可能性を追いかけ続けるものと一定の評価をされています。 円城に今後の展望は拓けるのでしょうか。 北海道札幌市生まれで、東北大学理学部物理学科を卒業し、 東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。 07年(灯亥)のありえない火性年に、 「オブ・ザ・ベースボール」で、第104回文學界新人賞受賞、 10年(鉄寅)の夢の中で、第32回野間文芸新人賞受賞した円城は、 DNA「鳳」主導で、特別意識の強い風流な遊び心。 「鳳+禄」は、時間をかけて引力本能を磨く遅咲き運。 「鳳+鳳」は、繊細で不器用も無欲な人生。 「鳳+司」は、厳しい波に耐えたり適応する落ち着き。 「鳳+貫」は、時代の流れには乗りにくい堅物思考。 「畑+鳳+酉月」は、穏やかに見えますが、実生活ではあまり役立たず。 「酉」×2の寅卯天冲殺もあり、どちらかといえば髪結いの亭主型。 「子」年生まれ「畑酉」は、かなりの自己中心でわがままです。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の海辺にある廃墟。 夕暮れ時のさびれた風情は、木性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人で、 働く意欲に薄く配偶者成分皆無。 木性は人間を意味しますから、無機質なゴーストタウン。 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、暖かみのない乾いたもので、 創造力があるとしたら、偏ったものを無限大に使用するしかありません。 派手さはないどころか、存在感希薄で稼働力はないので、 何かひとつのことに集中して、体力勝負で生きるのみです。 年干支「海子」は、他人の発想を知恵として加工する頭脳。 怒らすと運気も落ちるため、つとめて平静を保つ必要あり。 月干支と日干支の「畑酉」は、外見を飾り技術で見せようとしますが、 深く内容を吟味すべきではないでしょう。無欲で平坦なのが特色ですが、 集中すると配偶者や組織の中心人物の運を引きずりおろすこともあり。 干支番号構成は、49-46の極めて領域の狭い感覚で、 全柱寅卯天冲殺は、発展より守備本能に固執する質。 総エネルギー148点中水性45点が、辛うじて冬の時代に踏みとどまりますが、 金性62点の硬さは、やや時代遅れという感が否めません。 後天運は、初旬「8歳鉄戌」が、DNA「調」の害。 月支も「酉」ですから、暗さと臓器一般の弱さが付加。 若い女性が害毒とも見て取れますが、 偏った生き方を選択せざるをえないと読みます。 2旬「18歳宝亥」は主導DNA「鳳」の自己確立。 労働不向きなため、大学院に進み、研究員というゆとりを堪能したのでしょう。 3旬「28歳海子」は、年干支の律音を伴う、DNA「司」の生活を意識。 研究機関に展望を見いだせず、ウェブ・エンジニアとして職を得ます。 現在の4旬「38歳雨丑」は、DNA「禄」の経済台頭期。 年支「子」の支合に、月支と日支「酉」の半会で、 ともかく生きていくための現実優先路線をとっている時期です。 結婚もしています。 今後は5旬「48歳木寅」が、ありえない木性のDNA「牽」の栄誉。 6旬「58歳草卯」が、同じくありえない木性のDNA「車」の多忙と ターボ運(子丑天冲殺廻り)を伴う、守護神10年運天冲殺ですので、 時間の経過を経て、何らかの目立つ動きが期待できるかもしれません。 7旬「68歳陽辰」が、ありえない火性のDNA「玉」の支合で救いと平穏。 8旬「78歳灯巳」が、ありえない火性のDNA「龍」の半会で安泰。 老いてますます盛んか、反動でどうにかなるかでしょう。 円城は「芥川賞は多くの人に読まれる賞。 読めない人がいるなら私の力不足だが、今後も奇妙な小説を書き続けたい」と、 「畑酉」らしく穏やかに語り、同時受賞の田中との差を明確にしましたが、 この流れは昨年(11年/宝卯)の条件なし天冲殺ながら、 主導DNA「鳳」の対冲という衝撃によるもので、 深い深い眠りのなかの出来事であり、謙虚な感謝しかありえません。 もしも田中の衝撃的な受賞がなければ、 野人らしい際どい注目のされかたもしたでしょうが、 幸か不幸か、ひっそりとしていたのは事実ですし、 夢のなかの出来事ですから、いずれ色あせしていくのは明白です。 また、円城は10年(鉄寅)に丁度10歳下の ホラー作家の田辺青蛙(82-0802/灯巳)と結婚し、 東京から離れ、妻の住む関西に引っ越しをしています。 配偶者成分皆無の野人ですから、 夢のなかで必死になり一緒になったのでしょうが、 妻にどこまで経済力があるか疑問ですし、 実際年下の相手では、比較的年上の女性に養われるのが 危険回避となる者としては、いずれ夢からさめて、 現実に引き戻される可能性もありそうです。 受賞会見でも、田辺の話題をふられても反応は希薄で、 天冲殺結婚らしい怖さを覚えましたが、 何らかの理由で見捨てられる可能性もあり、 そこから這い上がっていけば、次旬の復活も幾分期待できるのです☆ |
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