★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 3 年(雨巳)●04月 陽辰 // 移 動 祝 祭 日 |
■04月分一覧 (2013年●目次) |
真保裕一●ローカル線で行こう!に隠された熱気(2013_0401) |
島村匠●マドモアゼルが女系三代因縁を終わらせる(2013_0405) |
北山猛邦●猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条の裏切り(2013_0409) |
彩瀬まる●あのひとは蜘蛛を潰せないの失望(2013_0412) |
法月綸太郎●ノックス・マシンの緻密とお手軽(2013_0416) |
安藤祐介●社史編纂室 アフター5魔術団の教え(2013_0420) |
伯方雪日●ガチ! 闘う少女が晴らす父の無念(2013_0425) |
■2013年04月01日(月)灯酉 |
真保裕一○ローカル線で行こう!に隠された熱気 |
○通称「行こうシリーズ」の第二弾 真保裕一(61-0524/灯巳)の『ローカル線で行こう!』が、 02月13日(鉄戌)に上梓され、瞬く間に話題になっている。 前作の「デパートへ行こう!」では、 失われた家族の風景が隠しテーマになっていたが、 今回は、失われつつある故郷の風景である。 作者母方の田舎が、とあるローカル線の沿線にあり、 夏休みのたびに、のんびりと鈍行列車で帰省したことを思いだし、 都市への一極集中で、地方の過疎化は進み、ローカル線の危機を憂えたという。 今作は、県下最大のお荷物といわれる 赤字ローカル線のもりはら鉄道は、廃線の瀬戸際に立たされていた。 再生を図るため、前社長が白羽の矢を立てたのは・・・。 なんと新幹線のカリスマ・アテンダント。 篠宮亜佐美。三十一歳、独身。 「この鉄道の経営は、素人以下です」「お金がないなら、智恵を出すのよ!」 県庁から送り込まれた社員以下、もり鉄社員は戸惑うばかり。 しかし、彼女は社長に就任するや、規格外のアイデアを連発し、 鉄道と沿線の町を、にわかに活気づかせていく。 一方、時を同じくして、列車妨害、駅の放火、台風による崖崩れと、 数々の事件がもり鉄を襲う。 そんな中、社員すべての希望をかけた 「もり鉄フェスティバル」の日がやってくる。 赤字鉄道の再生は? 寂れた沿線の町おこしは? そして、不穏な事件の真相は? もり鉄に明日はあるのか? 故郷の再生に夢を託す人と、 経済効率と利権でしかとらえない人々との対立が 複層的に描かれているという、ある意味わかりやすいテーマ。 むろん読めば元気の出てくる、感涙必至の痛快鉄道再生ストーリーである。 東京都内で出生も、千葉県習志野市育ちで、 高等学校卒業後「ドラえもん」に憧れ、遠回りしながらも、 小規模制作会社を転々としたのち、シンエイ動画に入社。 脚本の製作管理を行なう文芸や演出を担当。 91年(宝未)に「連鎖」で、第37回江戸川乱歩賞を受賞し退社した真保は、 DNA「石」主導で、仲間大切。好き嫌いなし。 退社後も草野球で交流したり、脚本の仕事を受けている。 「石+鳳」は、常識的ななかにも、通俗的ながらも際だった表現力の持ち主。 「石+石」は、集団を意識しながらも、独走する。 「石+禄」は、特別な何かを応用するのが得手。 「石+車」は、時間がかかろうと、目的遂行のためには努力する。 「灯+石+巳月」は、おだてに弱くも、とてつもない構成力あり。 「丑」年生まれ「灯巳」は、仲介能力に長ける。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の都会のネオンサイン。 妙な雨が降るなかで、明かりをともしても良さそうだが、 木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人のため、 スイッチを入れても、なかなか輝かない。 本来の守護神「海」もないため、貪欲でなければ評価もされず。 とはいえ、総エネルギー268点と押し出しだけは良いうえに、 年支「丑」VS月支+日支「巳」の半会で、地支金性一気格は、 支えてくれる人も少なくなく、その気になれば喰うには困らない。 仕事大好きの生年冲殺らしく、創造力も無限大に使用すれば、 ひとつの形をなすのが、強い子丑天冲殺なのであろう。 年干支「宝丑」は、マイペースのユーモアセンス。 月干支「雨巳」は、風流。 そして日干支の「灯巳」は、ひとつに向かって走る。 広い所は苦手だが、閉所でこそ輝き、 子丑なのに、孫子の運まで使用しきるもの。 干支番号構成は、38-30-54で西方と北方領域。 トラブル好きで、時代整合性はいまひとつでも、怖れるに足らぬ。 後天運は、初旬「6歳海辰」は、DNA「牽」のありえない役割。 おそらく子丑天冲殺らしく、親の悲運など辛い事件もあったはず。 そして活用出来たかどうかは不明も、これといった止めはなかった模様。 2旬「16歳宝卯」は、DNA「禄」の引力本能。 経済を意識するも、まとまりに欠ける。 3旬「26歳鉄寅」は、DNA「司」の害。 賞はとったものの、一時的に生活が困窮。 しかし、野人の生年冲殺なのだから、構わず前進。 95年(草亥)の宿命にない木性のDNA「龍」の対冲年で、 「ホワイトアウト」で第17回吉川英治文学新人賞を受賞したり、 同作で「このミステリーがすごい!一位」獲得で、蘇生。 生年冲殺らしく96年(陽子)の年干支「宝丑」の干合支合で、 「海」が一時的に生成され、「奪取」で第10回山本周五郎賞と 第50回日本推理作家協会賞長篇賞受賞。 4旬「36歳畑丑」は、DNA「鳳」でゆとりもでた10年運天冲殺で、 息つく暇もなく問題作を発表。 現在の5旬「46歳山子」は、DNA「調」の変剋律付10年運天冲殺で、 女性が苦しんだりしながらも活躍する作風にも挑戦。 この後は6旬「56歳灯亥」が、月干支「雨巳」の天剋地冲を伴う DNA「貫」の納音で、これまでの生き方ではもたなくなる恐れ。 10年運天冲殺も抜けるので、それまでの奉仕と感謝が問われるのである。 どのように、変化していくかはミモノとしておこう。 7旬「66歳陽戌」は、年干「宝」の干合で表向きの生き方の変化。 環境は「海戌」の名誉となる主導DNA「石」の自己確立。 大御所なのか、別次元の人生になるかはともかく、穏やかではあるまい。 8旬「76歳草酉」は、DNA「龍」の半会で、新たな道筋。 真保は「『デパート』同様──いや、さらにも増してパワフルな 物語に仕上げました。ローカル線の社長に、若い女性が抜擢され、 縦横無尽の活躍をするのです。私の小説ですから、もちろん事件も勃発します。 これぞエンタメの王道を目指して書いたつもりですので、ぜひお読みください」 とのこと。強気なのは、子丑の生年冲殺らしいし、 宿命にない「海」年に、流れに乗って書いたわけだから異存なし。 ちなみに、この生年月日は、Vシネマの帝王で、 バラエティにも進出するばかりか、 筆もたつ哀川翔アニキと同一である☆ |
■2013年04月05日(金)宝丑 |
島村匠○マドモアゼルが女系三代因縁を終わらせる |
○最近仕事が少なくなってきたと限界を感じている 自由が丘に住む二十八歳のフリーライターの結城真理に、 非通知の電話が度々かかるようになる。 また、大事な打ち合わせに向かうというのに、 外務省の外郭団体の不自然な接触も受ける。 その打ち合わせ(仕事)は、母の結城智子の旧友で 服飾学校を経営する松村弘子が相手で、 なぜか、母が所有する戦中のシャネルのスーツのいわれを 探って欲しいというもので、 (戦争中はシャネルはクチュールの制作を中断していたというのが通説) 本物ならば、新しく開館する美術館の目玉にしたいというのだ。 父を幼い時に事故で亡くし、大学入学と共に実家をでた真理は、 もう何年も母と没交渉だというのに、仕事を整理し、 パリに旅たつために、北鎌倉で陶器を焼く窯に向かう 母を訪ねるところから話が始まる。 そして、同時進行として、シャネルのスーツ(血塗られた)の持ち主であり、 外交官の娘だが、母親を病で亡くしたため、白百合を中退して 父の赴任先のパリに旅だった真理の祖母の久能千沙(1921-0812/灯未)と、 ココ・シャネル(1883-0819/草未)と エヴァ・ブラウン(1912-0206/海子)の戦時下の物語も、 まるで記録映画のように、繰りひろげられる。 祖母の記憶もまともにない真理と死期が迫った母親が、 祖母がどうやって敗戦後に日本に帰国出来たかもふくめ、 妨害に遭いながらも、自然界に導かれた女系家族の謎を解き明かすという、 ドキドキわくわくする島村匠(61-0422/草酉)の『マドモアゼル』が、 03月13日(山寅)の主導DNA「司」日に上梓された。 理由不明の停学処分を受けたため、一年留年して、 横浜国立大学教育学部を卒業後、 湘南白百合学園中・高等学校、神奈川県立多摩高校の教諭、 業界誌編集者などを経て、DNA「禄」の天剋地冲年だった99年(畑卯)に、 幕末の残酷絵師月岡芳年の半生を描いた「年冥府彷徨」で、 第6回松本清張賞を受賞してデビュー。 以後は、江戸から現代にまで至る、ホラーもミステリーも 何でもござれの幅広い舞台で多彩な作品を描き続ける島村は、 DNA「司」主導で、綿密に資料を読み込み、積み重ねて行く真面目な作家。 「司+禄」は、時間をかけながらも人と人をからませながら、 現実的な世界を構築して行く。 「司+車」は、比較的単純構造なので、人が良く利用されやすい反面、 一点突破のためには、特別な危険にも顧みず挑むので、迷惑千万(笑)。 「司+玉」は、生活していくためには、とてつもない知恵をだす。 「草+司+辰月」は、口うるさく生徒受けは今ひとつだったろうが、 理屈最優先の批判したり抵抗したりの性癖は、体制批判の塊で、 才能も「玉」になっているため、頭は悪くない。 「丑」年生まれ「草酉」は、ともかく働き者で休息はなし。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の暗い海辺の砂の間に咲こうとする雑草。 発芽はしたいが、宿命に火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、 咲くどころか、簡単にも開花しない。 作品内の主人公もそこまで口数も多くなく、 どちらかと言えば、心の裡を簡単に打ち明けない。 年支「丑」VS日支「酉」の半会で、事は急くうえに、金性強化。 さらに月支「辰」VS日支「酉」の支合まであり、これも金性強化。 他人に施しを受けたくない、疑似であろうと、 自分で体験しないと文章にも出来ぬかもしれない。 太陽の恵みなり、人工的であろうと、ハウスの照明でもあれば あっという間に動きも良くなるのだが、 野人だからこそ、気になればあれもこれもテーマとして手がけるし、 野人がのんびりしていても救いはないのだからこそ、野人でもあるのだ。 年干支「宝丑」は、自分しか信じないマイペース。 ユーモア精神は、一応表面的にだろうと持ち合わせているので、 作品の随所には、見え隠れする。 月干支「海辰」は、冷静。困った人を見ても冷ややか。 野人ばかりか、これまであるので、さめた登場人物が多い。 そして、日干支の「草酉」は、完成された盆栽。 恋愛に完璧さを求める傾向で、戦時中とはいえ儀礼的な恋を表現する。 とはいえ、活け花の剣山の上に棲息しているので、 落ち着かぬ危険な展開で、実際は手に汗握る話もサラリとやってくれるのだ。 干支番号構成は、38-29-22と南方と西方領域で、夢のような世界。 後天運は、初旬「6歳宝卯」は、DNA「車」の天剋地冲。 小学校入学前くらいから、それまでの本人の過去なり、 出自に挫折があったと推認されるが、 それがあったからこそ、最晩年にある10年運天冲殺が繰り上がり、 早咲きの午未天冲殺もあって、相応な時期には力を発揮出来るようになった。 2旬「16歳鉄寅」は、干合10年運。 異性で持ち崩したか、DNA「牽」の名誉が不名誉となったのか、 学校側に咎められるような動きを経験し、物事が真っ直ぐ進まなくなったのか。 3旬「26歳畑丑」は、DNA「禄」の引力本能。 生活に困窮したかもしれないが、生活のために真面目に働いたのか。 4旬「36歳山子」は、主導DNA「司」の自己確立。 変剋律付なので、苦労はつきものだが、 年支「丑」とも支合する、結果オーライで、デビューにこぎつけた。 現在の5旬「46歳灯亥」は、宿命にない守護神火性。 作品を産みだす苦労はあろうが、才能は磨かれている。 この後は6旬「56歳陽戌」は、害もあるが生き方を変えねば、 単に、有り難くも迷惑な時期で、仕事も派手になってくるはずだ。 その意味では、地味な名前だろうと、午未天冲殺だろうと、 まだまだ先が楽しめる作家には違いない。 今年(13年/雨巳)は、年支「丑」と日支「酉」のからむ三合会局。 DNA「龍」年だから、期せずして舞台は海外となったのは流れ通り。 物語には、日本人としてもっとも早い時代に活躍した 国際的映画俳優の早川雪洲(1886-6010/宝丑)まで登場し、 この早川の日干支は久能千沙(1921-0812/灯未)の 年干支「宝酉」を大半会していたから、フランスから脱出できたのだろう。 ココ・シャネルに気に入られた理由は、祖母の守護神だったんだなとか、 エヴァ・ブラウンと祖母は仲が良かったようでも干合支害であったとか、 それよりもアドルフ・ヒトラー(1889-0420/陽寅)は、 守護神であろうとエヴァが真性水性天干一気だから、 あんなふうに、害日に終わったのだとも推測できる。 誹謗も中傷も醜かったが、極上の国際は歴史サスペンスも、 たまには、楽しいものだ☆ |
■2013年04月09日(火)草巳 |
北山猛邦○猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条の裏切り |
○02年(海午)の年支「未」の支合を伴う DNA「禄」の才能強化年に「クロック城殺人事件」で 第24回メフィスト賞を受賞しデビューした 物理トリックを得意とする北山猛邦(79-0809/山申)の 『猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条』が、 01月09日(草亥)のDNA「牽」の害日に上梓された。 同作は、猫柳十一弦シリーズ二作目。大東亜帝国大学で探偵助手を目指す 若者(探偵助手候補)とゼミの女性教官の探偵が、 四百年前から続くという因習に挑みながら、 危機にさらされた四姉妹を救うという、作者出身地辺りが舞台の物語。 青春ミステリというだけあって惨劇が起こりそうで起こらない、 ややまどろっこしさというか、元気がありそうでそれもない、 舞台は雪が舞う冬の寒村だが、良く言えばその厳しさを感じさせない どちらかというと、爽やかな脱力系の空気を延々と味わえる特品。 岩手県盛岡市出身。岩手県内の高校、大阪の大学を卒業。 デビュー後も岩手県盛岡市にて活動していたが、 08年(山子)の大半会年より東京に居住する北山は、 DNA「貫」主導で、独自のスタイルを急激に変化させず。 頑固なだけに好き嫌いは存外激しく、敵も少なくない。 「貫+玉」は、その場の情景を上手に描き、知恵を使って取り繕うのが得手。 「貫+貫」は、用心深く利己主義。 簡単に変わらないのは、それこそ「山」で、探偵の質か。 「貫+石」は、集団に属しながらも自己の利益を確保。 独善的に見下ろしながらも、仲間あっての人。 「貫+禄」は、計算された深海のようなもの。 才能は「禄」なので、どれだけ引力本能を 発揮するかにかかわるが、それが時に権力志向につながったり、 自己中心の優しさになりやすい。 「山+貫+申月」は、企画力が勝った懐古趣味的直感力。 「未」年生まれ「山申」は、正直であるから、わかりやすい。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の海沿いの山。 この海は半島のように見える埋立地に囲まれた湾であり、 港に船を誘い込み、商売に余念なし。 創作した作品を次から次へと出荷すべきであろう。 「山」は動かぬ為、人が寄りつく。なので商いとして成りたつのだが、 寅卯天冲殺の「山」なのに、大きく二度動いているのは疑問だが___。 年干支の「畑未」は、開拓者を巧みに利用する。 月干支の「海申」は、お気楽。 そして日干支の「山申」は、砦のように頑強で、 辛抱してしのいでいれば、究極の助けや大願成就あり。 干支番号構成は、56-09-45で北方と東方領域。 やや時代整合性薄くなった秋生まれも、 水性が才能でもあり、動かぬ攻めという特性を活かしきれば相応。 後天運は、初旬「1歳宝未」は、DNA「調」ながら条件なし。 ただし、孤独とはつきものの人生を与えられたと考えられる。 本は読まなかったという。 2旬「11歳鉄午」は、DNA「鳳」で冷静。 小学校のサッカーから中学校でのテニス。 受験にもかかわらず、中三でようやく読書に目覚め。高校では読書委員。 大学は大阪へでたため、友人がおらず読書三昧。 3旬「21歳畑巳」が、DNA「石」の支合。 あくせく働くのではなく、楽をして形にしたいという発想。 就職活動をせず、大学四年生で受賞し、社会にでたくないために帰京。 しかし、ぐうたらな生活がたたり、太りすぎたため意を決して上京。 「山」なので太るのは当たり前なのだが、 案の定、コンビニでお菓子を買い漁り改善せず(笑)。 現在の4旬「31歳山辰」は、月支「申」の半会もある大半会で、 主導DNA「貫」の自己確立。 この後の5旬「41歳灯卯」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で、 6旬「51歳陽寅」が、DNA「龍」の10年運天冲殺で、 ともに守護神になるという幸せな20年間。 欲を出さずに、真面目に仕事をしていれば、話題になるであろう。 特に5旬は月干「海」が「木」と変化し、作風が闘争的になる傾向。 才能を使う方向が変化していくと見たい。 年支「未」の半会もあるので、動きは半端ではなかろうな。 とはいえ、ここで成功を収めたならば、社会貢献が望まれる。 初旬条件がないので、それはより一層であるし、 それがなければ、抜けるのは困難だ。 7旬「61歳草丑」は、DNA「牽」で名誉。 8旬「71歳木子」は、DNA「車」の半会で危険な年寄りか。 さて、03月27日(海辰)の才能開花半会日には 『人魚姫 探偵グリムの手稿』も上梓された。 北山に問題があるとすれば、就業経験がないこと。 まして作風とは別に「山」の重さもある。 非現実世界ならば、とことんそれにこだわるのも良いのだが、 「玉」持ちらしく因習を扱おうと、そこは今風。 だからこそ、生活感がないというか、ある意味永遠の若者気分を堪能可能。 それで、ずっと行けるのか。否であろう。 今年(13年/雨巳)は、60年に一度の干合支合。すなわち、この季節なりの大変身。 期待にたがわぬ何かをつかみとってほしいものだ☆ |
北山猛邦○79-0809 |
山海畑灯 申申未-1 石禄貫貫玉(貫主導) 木性(12)火性(24)土性(96)金性(64)水性(72)/総合268 寅卯天冲殺/天冲殺(41歳灯卯/51歳陽寅) 変則方三位(11歳鉄午)/主導DNA大半会(31歳山辰) 木性脆弱/火性脆弱/土性過多/水性過多 -1歳宝未/11歳鉄午/21歳畑巳/31歳山辰/41歳灯卯/51歳陽寅/61歳草丑/71歳木子〜 |
■2013年04月12日(金)山申 |
彩瀬まる○あのひとは蜘蛛を潰せないの失意 |
○10年(鉄寅)のDNA「調」の害年に「花に眩む」で、 第9回「女による女のためのR−18文学賞」読者賞を受賞した 彩瀬まる(86-0125/畑巳)の『あのひとは蜘蛛を潰せない』が、 03月22日(灯亥)の守護神天冲殺対冲日に上梓された。 同書は東京郊外の八王子市周辺にある24時間営業のコンビニ並みの品揃えの ドラッグストアの28歳になる女性店長が、勤務先のアルバイト大学生と 夜勤で意気投合し、初めての恋をし、 幼なじみと結婚し地方勤務をする兄が実家に戻ることを機に、 母親と暮らす生活から抜けだし、一人暮らしを始め、 そして彼と同棲し就活を応援しながら、 時に衝突し自分の居場所を確認しながら孤独を乗り越えていく、 自分を「かわいそう」と思う、どこか情けないお話し。 千葉県千葉市美浜区生まれ。上智大学文学部を卒業後、 小売会社勤務経験がある彩瀬は、DNA「貫」主導で、 守備本能が強いわりに、通俗性は丸出し。 好き嫌いは激しく、自分の意見は変えず、ようするに頑固。 「貫+貫」は、用心深いうえに利己的。 「貫」×3もあり、一筋縄ではいかぬ凝り性。 不器用さもあり、だからこそ「どこが好きなの?」などという会話で、 恋仲になろうと、いらぬ躓きに陥ってしまう。 「貫+玉」は、その場を上手くやりすごす、母性本能と生活の知恵。 「貫+車」は、短気で行動力はあり。 才能は「車」なので、洗練されぬ男気みたいな女子。 「畑+貫+丑月」は、なにかひとつを守り抜く。 「丑」年「丑」月生まれで、中年期で人生が一変する気配。 また「丑」年生まれ「畑巳」は不動。 「車」が才能であろうと、困ったら動かないのが吉。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃の薄ら寒い商業施設。 24時間営業していないと落ち着かないが、危険な客の来訪もあり。 総エネルギー250点中土性111点という大型店で何でもありだが、 年支と月支の「丑」VS日支「巳」の半会は、金性一気格的で、 コンクリートの寒々しさを強調するうえに、愛想もなし。 内側日支「巳」内「陽」が守護神だが、 地中に沈んでしまった陽光は、使い勝手も悪く時代遅れか。 ただし、押し出しが強いわりには、内側は静かで地味な様相で、 主人公にも通じる部分が、充分過ぎるほどありそうだ。 本物の配偶者成分の「木」がなく、陰陽関係の「草」は真っ当でない配偶者。 普通ではないということ。 twitterには「誕生日は旦那がケーキ」という記述もあったが、 配偶者を「旦那」と表現してしまうあたり、品性は期待できず。 母親との関係性は、ズバリ母親成分の「陽」が守護神なので、 濃厚な関わりがありそうだが、 父親成分の金性は地支金性一気格まで加味すると希薄。 物語の中では、一歳にもならない弟の事故死をきっかけに、 両親が離婚したというくだりがあるが、 彩瀬も父親には縁がないのかも知れない。 年干支「草丑」は、地味ながら堅実に積み重ねていく人生。 月干支「畑丑」は、他力運で自己の努力とは無縁のところで運が稼働。 そして、日干支「畑巳」は、外見は穏やかだが内面は気弱と開き直りの同居。 倒柱と呼ばれる白蟻運で、一家や組織の屋台骨を覆らす陰気あり。 何度失敗しても懲りずに挑戦するが、結局は元居た場所に戻るだけ。 威圧感はなく庶民的ながら、専業主婦には向かない。 干支番号構成は、02-26-06と東方南方領域だが、 救いは時代整合性ある冬生まれとしておこう。 後天運は、初旬「5歳鉄寅」は、年干「草」が干合され「宝」となり金性強化。 DNA「調」の害は、女性特有の病はつきもの。 あるいは、幼少期は身体が弱く、不健康。 反抗的な部分も強力となるが、それがプラスにははたらかず。 2旬「15歳宝卯」は、DNA「鳳」のゆとり。 これといった条件のない、少し男の子っぽくなってきた時代。 現在の3旬「25歳海辰」は、DNA「司」で家庭を意識。 だからこそ結婚もしたのだろうが、塩水は似合わぬ忌み神である。 今後は4旬「35歳雨巳」は、年支と月支(共に丑)が半会し、 世界は拡がる魅力成分全開期だが、 これも忌み神で、DNA「禄」のお金で苦労する。 5旬「45歳木午」は、DNA「牽」で権威。 ようやく名誉がまわるが、年支と月支(共に丑)が害。 6旬「55歳草未」は、DNA「車」で才能開花。 危険もありだが、やたら忙しい。 それなりではあるが、犠牲がなければ難しい。 7旬「65歳陽申」は、DNA「玉」の落ち着いた守護神も争い。 8旬「75歳灯酉」は、DNA「龍」で三合まである守護神で救い多し。 作家の山本文緒(62-1113/草卯)には「静かなのに鮮やかな小説です。 一人ぼっちで地味な女の子に読んでもらいたい」と誉められるが、 地味な人が間違いを起こさぬためには、避けた方が無難だし、 同じく作家の唯川恵(55-0201/雨巳)には、「誰かとつながることは、 自分と繋がること。だからややこしい。だから切ない」だそうだが、 ならば、まず母親と正面からぶつかることが、必要なはずだ。 それが守護神「玉」の方向だからなと思ったが、年長者をたぶらかすのも、 羅状で「畑丑」×2持ちらしいところか___。 さらに書評家の藤田香織(68-0328/灯酉)には、 「強く印象に残ったのは、作者の心の揺れだった。 不安、感謝___。ひと言ではとても表せない気持ちを取り繕うことなく、 けれど真摯に伝えようとする姿に胸をうたれた」としながらも、 「取り立てて派手さもない普遍的な物語だ」とされている。 言葉にする力はあろうが、それを輝かすものがないのが彩瀬まる。 初旬「害」だけで勝負していくには、足りないのだ。 ところで、彩瀬と言えば、気ままな東北一人旅の途中、東日本大震災に遭遇し、 避難生還するまで五日もようしたという武勇伝の持ち主。 そのあたりも「車」が才能の「畑巳」らしいが、 背後に迫る津波、なぎ倒された建物、海に呑み込まれた街、 そして入ってきた原発の爆発事故のニュース___。 見知らぬ土地でさまざまな人々と苦難を共にしたであろうが、 それも糧にしたと言えば聞こえは良いが、 気ままに出歩かねば、危険な目に遇わなかったわけでもある。 まだ若い。そして、所詮薬剤師が常駐せず、 おにぎりまで売っている24時間営業するドラッグストアだ。 挑戦する子丑天冲殺でもなく、商売一途の辰巳天冲殺でもない。 何となく生地生家から出たいのが戌亥天冲殺。 初旬で毒を受け、毒で世に出たわけであるから、 毒を膨らませねば、読者には飽きられる。 それ以上でも以下でもない。それが「畑巳」としておきたい☆ |
彩瀬まる○86-0125 |
畑畑草陽 巳丑丑+5 車貫玉貫貫(貫主導) 木性(23)火性(23)土性(111)金性(47)水性(46)/総合250 戌亥天冲殺/害(5歳鉄寅) 三合会局(75歳灯酉)/地支半会金性一気格的 木性脆弱/火性脆弱/土性過多 +5歳鉄寅/15歳宝卯/25歳海辰/35歳雨巳/45歳木午/55歳草未/65歳陽申/75歳灯酉〜 |
■2013年04月16日(火)海子 |
法月綸太郎○ノックス・マシンの緻密とお手軽 |
○エラリー・クイーンの心酔者としても知られ、 推理小説の存在意義や、「密室」を構成することへの 必然性に関する論文を発表するなど、「悩める作家」にして、 構築性を旨とする作風からかかなりの遅筆で、何度も作品のあとがきなどで 自身の作品発表ペースを自虐的に述べる 法月綸太郎(64-1015/灯酉)の『ノックス・マシン』が、 03月27日(海辰)のDNA「牽」の天冲殺支合日に上梓された。 同作は、2058年(山寅)が舞台となっており、 その時代では、人間がミステリーを書く時代ではなかった。 20世紀のミステリーを研究する上海大学人文学部の主人公は、 ロナルド・ノックス(1988-0217/山午)が 1928年(山辰)に発表した推理小説を書く際のルールである 「ノックスの十戒」の内容を確認するため、 国家科学局からの呼び出しを受け、タイムマシンに乗りノックス本人に 面会して戻ってこいという命令をくだされる。 「ノックスの十戒」とは 「(1)犯人は物語の当初に登場していなければならない。 (2)探偵方法に超自然能力を用いてはならない。 (3)犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない。 (4)未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。 (5)中国人を登場させてはならない。 (6)探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。 (7)変装して登場人物を騙す場合を除き、 探偵自身が犯人であってはならない。 (8)探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。 (9)「ワトスン役」は自分の判断を全て読者に知らせねばならない。 (10)双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない。」であり、 主人公が「ノックスの十戒」に注目したのは、むろん(5)であり、その解明。 恐る恐る双方向タイムトラベルに挑戦した彼は結局どうなったのか______。 まあ、想像できる範囲内のことなのだが、ありそうでなさそうな、 そして、なさそうでありそうな未来の出版界の状況もふくめて、 本格ミステリとSFの美しき「融合」がここにありは、 少々誉めすぎだが間違いではない。 島根県松江市出身で、京都大学法学部を卒業し、現在京都市内在住。 留年し、半年間だけ協和銀行(現りそな銀行)に勤務後、 88年(山辰)の条件あり天冲殺年に「密閉教室」で、 江戸川乱歩賞候補になりデビュー。 02年(海午)のDNA「牽」年に「都市伝説パズル」で、 第55回日本推理作家協会賞を受賞、 05年(草酉)の守護神年に「生首に聞いてみろ」で、 第5回本格ミステリ大賞を受賞した法月は、 DNA「禄」主導で、目立ちたがり屋。 作家になったのも、実はそれが理由。一見、優男だけどね(笑)。 才能も「禄」で、ともかく自分が認められたいがために発信し続ける。 「禄+龍」は、時に打ち上げ花火のような華々しい教養と冒険心あり。 そして、やみくもだが、あれこれやらず己の道を極める。 「禄+禄」は、熱いが不器用。世渡りも上手とは言えず。 「禄+玉」は、「玉」×2もあり計算に計算を重ねたプロット。 そして、王道を行くというか、正当派のミステリーテラーでもある。 「灯+禄+戌月」は、存外子供っぽい引力本能。 「辰」年生まれ「灯酉」は、生年冲殺のわりには 人に助けられることも多そうだ。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の街路灯。 年干も月干も守護神の木性燃料の「木」なので、 これほど、表向き恵まれた人はいないが、 親の期待を一身に背負うものの、犠牲がつきものの生年冲殺。 大人になれば、仕事の奴隷だな。 それ以前に親は、作家になることを望んでいたとは思えない。 さらには、月支「戌」VS日支「酉」の害持ちで、 私生活には、恵まれているとは言えず。 仮に、この瞬間に問題はなくても、いずれそれは回避できないであろう。 むろん優柔不断であり、遅筆は避けられない。 これらも、年干支「木辰」VS月干支「木戌」の納音持ちなので、 都合の良い部分だけ漏れてきているだけで、 実際は容易く口にはだしたくない秘密もあるのだ。 結論を早くだせる態勢ならば、他人に惑わされず我が道を行く。 年干支の「木辰」は、渋いながら出しゃばり。 月干支の「木戌」は、育てたり教育する。読者もまた同じくか___。 そして日干支の「灯酉」は、怖い物知らずで度胸があり、 人情家で周囲を引き込む特性。 干支番号構成は、41-11-34で東方南方西方をカバーするも、 時代整合性ある冬生まれでないため、マイペースが望まれる。 後天運は、初旬「8歳草亥」が特別条件付10年運天冲殺。 「玉」×2+「龍」にありえない「龍」が付加され、 それが「禄」主導の才能で剋するのだから、頭は良かったはず。 異常環境のひとつとして、母親が司書の資格を持ち、 学校の図書室に勤務していたのは大きな初旬財産といえよう。 笑えるのは、母親成分の木性(本)がたくさんあることか。 2旬「18歳陽子」は、年支「辰」の半会があり、 動いたはずだが、DNA「石」は、妥協や道をそれる。 推理小説研究会(ミステリ研)での活動が多忙なら留年もやむなしか。 それでもデビューできたのだから、底力はあり。 3旬「28歳灯丑」は、DNA「貫」の大半会。仕事も軌道に乗ってきた。 4旬「38歳山寅」は、DNA「調」の独創性。 日本推理作家協会賞を受賞するなど、よりよく認められてきた時代。 現在の5旬「48歳畑卯」は、守護神年干と月干「木」が「山」に変質。 独創性が強くなったり難しくなったり、ともかく方向性の変化。 深い想像力よりスケールの高い作風になっていく。 ただし、月支「戌」VS日支「酉」の害が切れるため、 汚れは一掃可能で、DNA「鳳」の趣味に走って過去を破壊する可能性もあり。 ただし、仕事に使えるか他の方向に行ってしまうかで、 生年冲殺の価値も決まる。しかも、この5旬の入りが 12年(海辰)のDNA「牽」の名誉だったこともあり 「キングを探せ」が、話題になったのだから間違ってはいない。 この後は6旬「58歳鉄辰」は、DNA「司」の堅実10年運天冲殺。 前旬は害が壊れたとはいえ、崩壊したものだが、 こちらは支合なので、形として残せるもの。 感謝と奉仕、社会貢献さえ忘れねば、相応の重鎮としての立場もあるはず。 7旬「68歳宝巳」は、DNA「禄」の主導DNAで自己確立。 悠々自適の好きなことをやりながらも、 徹底奉仕を心がければ、人々に持ちあげられる、立派な老後。 8旬「78歳海午」は、DNA「牽」の名誉。 納音年(87年/灯卯)就職の息苦しさを即座に打ち切ったというより、 年支「辰」の害もあったので、勝負にでて退職。 生年冲殺でも、若さに任せて一度くらいなら、 方針変更も可能ということだが、 その前に留年しなければ、展開も違ったろうに___誉めることも出来ない。 そもそも気になるのは「龍」があるから仕方がないが、 「玉」×2もあるのに、海外好きという点。冲殺されているのにね。 たしかに古典という処理もあるが、 「玉」を活かすのが、京都住まいだけでは寂しい。 ちなみに、法月の生年月日は、 元総理大臣の森喜朗(37-0714/海寅)の子息で、 何かと黒い話題を振りまいたあげく、11年(宝卯)の宿命害切れ天剋地冲年に、 急性膵炎による多臓器不全のため死去した 元石川県議会議員の森祐喜と同一である。 頭の良さを活かした法月に比して、辰巳の生年冲殺にもかかわらず 血縁を頼りに生きた森とでは、人生そのものの価値が異なる。 評価とは生き方次第で、どうにでもなるものだね☆ |
■2013年04月20日(土)陽辰 |
安藤祐介○社史編纂室 アフター5魔術団の教え |
○07年(灯亥)の大半会年の干合天冲殺月の 02月(海寅)のDNA「車」の28日(雨巳)に、 「被取締役新入社員」(08年/山子にドラマ化)で、 TBSと講談社が共催した「第1回ドラマ原作大賞」を、 執筆開始四年目で受賞した安藤祐介(77-0420/灯未)の最新作 『社史編纂室 アフター5魔術団』が、 01月25日(宝卯)の守護神天冲殺半会日に上梓された。 同書は、家庭を顧みず、仕事一筋20余年。 大手電機メーカーに勤める主人公が、新規事業失敗の煮え湯を飲まされ、 社史を作らない社史編纂室へ左遷異動となる。仕事はひたすらフロッピー解体。 早く家に帰るにはプライドが許さず、5時から終電までの時間、 自分の居場所を求めて彷徨い続ける。 そんな中、学生時代に明け暮れたマジックを思い出し、 公園で披露したところ、久しぶりに気持ちが高揚する。 話を聞いた社史編纂室の同僚も加わり魔術団を結成して、 それぞれの恥部を乗り越えていくばかりか、 同時進行して綴られる崩壊家族の立ち直りまで描いている。 舞台は新橋と池袋と西武池袋線沿線の西東京市。 学生時代からの付き合いで、離婚届を用意しているパートに忙しい妻と、 優秀なのに同級生の罠にはまって受験を失敗した娘も、 不登校の劣等生で振り込め詐欺に加担していた息子も、 ひとつにまとまっていくという カッコ悪いけど笑って泣ける、中年オヤジの青春小説だ。 福岡県出身で早稲田大学政治経済学部を卒業。 IT企業などを経て、現在は横浜市在住の神奈川県職員という公務員の安藤は、 DNA「調」主導で、他人とは異なった独創的発想で発信する。 攻撃されたら、何が何でも復讐しないとすまない性癖。 「調+石」は、自尊心は強いクセに表向きはそうみせない。 「調+鳳」は、趣味あってこその人生で、仕事はそこそこという発想。 「調+貫」は、集団行動が苦手で、実は恩知らず。 「調+玉」は、得意分野では博識も、普通に人生を生き抜く術はなし。 才能は「玉」で、旧き良きものを扱わせると卓越した才気。 本書も実は母親が主役みたいな部分もあり。 実年齢より、上の世代の気持ちがわかるのも、このため。 「灯+調+辰月」は、運命的方向に人生が進む。 「巳」年生まれ「灯未」は、正直すぎる傾向あり。 宿命の特長は、晩春午前八時頃のとてつもなく目立つ街灯。 または、街のネオンサインで、少々クドいが庶民的。 表向きは普通の定食屋なのに、こっそり朝からお酒も飲める店を目立たせる。 総エネルギー309点と、そこらの普通のサラリーマンの倍ほどの存在感。 火性は119点もあるので、いるだけで鬱陶しい面もあり。 月干「木」の準守護神は頼りのある木性で、簡単には倒れない。 春生まれの守護神金性は25点と僅かで、引力本能はいまひとつ。 よほどの感謝と奉仕が望まれるということだろう。 配偶者成分の「海」はなく、陰陽の「雨」が僅か。 点数も14点なので、女性の気持ちを理解するのは得手ではなく、 名誉のない地味な印象を受けるので、 自分がこうなるかも知れないという発想で書かれたのかもな。 年干と日干の同一(共に灯)は、両天秤。 だからこそ、安定した公務員をしながら、 趣味の小説や音楽にも、それこそ独創的な世界観を持つ。 年干支「灯巳」は、広い所が苦手なのに何でも自分でやりたがる。 月干支「木辰」は、出しゃばり。 そして日干支「灯未」は、表向きはクールに装っても、 中身が熱く、何でもクビを突っ込んであれこれ言いたいクチ。 干支番号構成は、54-41-44で西方と北方領域。 前進につぐ前進というよりは、狭い範囲で力を発揮するタイプ。 後天運は、初旬「5歳雨卯」は、水性強化の忙しないDNA「車」の少年時代。 半会付の10年運天冲殺なので、危険な目にも遭遇したであろう変則方三位。 2旬「15歳海寅」は、宿命にないDNA「牽」の10年運天冲殺。 年支「巳」の害で、大躍進はなかったが、それなりに引き締まった。 学生時代に出会った相手との結婚ではないと、持続しづらい傾向。 年干と日干が「草」になれば、干合水性天干一気の入格で、集中力は抜群。 3旬「25歳宝丑」は、DNA「禄」の守護神の天剋地冲。 豊かな気持ちになって、過去の大逆転。 奉仕という発想で、公務員に転職も叶ったし、 音楽は物にならずも、趣味のひとつの小説では格好がついた。 昨年(12年/海辰)から突入した4旬「35歳鉄子」は、DNA「司」の守護神害。 変剋律付のありがた迷惑なので、閑職に追いやられ、 かえって創作意欲がわいたり、その気になって投資などや、金銭困窮など。 両天秤のバランスが悪くなるので、ついつい仕事を辞め作家一本になったら、 即座に売れなくなってしまう。 5旬「45歳畑亥」は、DNA「鳳」の変剋律半会。 気が萎えてしまうのか、趣味に生きすぎるのか。 ただし、才能の「木」の「玉」は消えてしまうので、意欲も空振りか。 6旬「55歳山戌」は、主導DNA「調」の変剋律で、 極端な病やトラブルに悩まされるが、本領発揮の復活となる予定。 7旬「65歳灯酉」は、DNA「貫」の守り。 8旬「75歳陽申」は、DNA「石」の協調性和合性。 気の毒に10年運害のお試しに入っているが、 リストラ部屋に追いやられても、愉しみに生きるのがこの人。 本当に「社史編纂」をやってもいいのにね。その気骨はないかな。 来年(14年/木午)は、DNA「玉」の才能強化の節目。 月支「辰」に始まり年支「巳」を経由して、 日支「未」の間の溝を埋める「午」の出現は、 夏の方三位で賑やかで派手な仕事が期待出来る。 月亭八光とアップダウンの阿部浩貴が 同一生年月日であるが、なかでは出世頭といって差し支えない。 この際、音楽は捨て去り、公務員作家一本で行くべきでないか(笑)☆ |
安藤祐介○77-0420 |
灯木灯鉄 未辰巳-5 貫玉鳳調石(調主導) 木性(63)火性(119)土性(88)金性(25)水性(14)/総合309 寅卯天冲殺/天冲殺(5歳雨卯/15歳海寅) 変則方三位(5歳雨卯)/干合木性天干一気(15歳海寅) 剋地冲(25歳宝丑)/害(35歳鉄子) 変剋律(35歳鉄子/45歳畑亥/55歳山戌)/主導DNA(55歳山戌) 火性過多土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -5歳雨卯/15歳海寅/25歳宝丑/35歳鉄子/45歳畑亥/55歳山戌/65歳灯酉/75歳陽申〜 |
■2013年04月25日(木)宝酉 |
伯方雪日○ガチ! 少女と椿とベアナックルで晴らす父の無念 |
○03年(雨未)に、記憶と洗脳をテーマにした 推理短編「必然なる偶然」が「創元推理21」に掲載され、 04年(木申)、初の単行本連作短編集 「誰もわたしを倒せない」でデビューした 伯方雪日(70-0429/畑卯)が、02月18日(草卯)のDNA「車」日に、 『ガチ!少女と椿とベアナックル』を上梓した。 同作は、母は幼稚園の時に病死し、高校生の主人公は、 プロレスラーだった父の急死と、同級生が巻き込まれた少女連続殺人事件が、 微妙に交錯していることに偶然気づき、 父が目をかけていた若手プロレスラーと、 その幼なじみでプロレス好きの新米税関職員に協力を得て、真犯人に近づく。 「だってさマヌケじゃん。仕合に負けて、そのまま控え室で心不全なんて」 「死ぬんだったらリングで死ねよ。控え室で死ぬなら勝ってからにしろよ」 便利に使われて、ほとんどは派手に負けて、時々地味に勝った父。 「結局、ただのサラリーマンじゃんか___」 そんな万年前座が突如無謀な闘いに挑んだのは迷いではなかった。 社会にでる前に、母ばかりか父まで失う設定は、 明らかに主人公は子丑天冲殺と彷彿させるが、スポーツでも武道でもなく、 書かれたシナリオどおりのプロレスに嫌悪感を持ちながら、 自分に与えられた役割を果たしていく、 少女の清々しいファイティング・ミステリだ。 京都府生まれで、京都大学工学部を卒業。 現在は、書店員をしながら売れない作家を自称し、 兵庫県尼崎市在住と思われる伯方は「石」主導で、 大きな物に立ち向かったり気概はあろうと、寸前のところで融和する性癖。 良く言えば和合精神の持ち主だし、誤解されることもあり。 ある意味、普通のサラリーマン的。 「石+石」は、周囲の顔色をうかがうものの、集団内の変わり者。 「石+車」は、目的遂行のためには、徹底抗戦の雑草魂。 個人感情より、大義が優先だ。 才能は「車」になり、闘争であり行動力。極端だが案外フットワークは良し。 むろん、格闘技好きは、当然だ。 「石+調」は、鋭角的でなおかつ硬い自尊心強くも、 名誉には縁がなく、求めようともしない。 このあたりは、作風にも充分表れている。 「畑+石+辰月」は、田舎の行動派にして都会の裏方。 「戌」年生まれ「畑卯」は、まとめ下手。 最後の落ちというか、読後感は期待せず、 プロットや過程を愉しまなければならぬ作家か。 宿命の特長は、晩春午前八時頃のシャッター通りなみの商店街。 または、作物の木性が月支「辰」と地支「卯」内にあるため、 都会にあっても、場末の薄暗い地下街。 月支「辰」VS日支「卯」の害があるため、 胃には負担がかかりそうなランチタイムのカロリー優先の定食や、 夜になって一杯ひっかける客が来るようなもので、いささか病的。 年干支「鉄戌」VS月干支「鉄辰」の納音は、戦う中に秘密あり。 まるで凶器を隠しもったような闘い方。 ただし、内側の害をこの納音が切っているので、 結果にこだわらず、苦労しながらも前進を心がけるのが吉。 専業作家とは思えないが、生日冲殺でもあり、 仕事に忙殺されながらも、好きな格闘技をテーマに息抜き。 年干支の「鉄戌」は、退却を常に視野に入れて戦う野暮ったさ。 月干支の「鉄辰」は、機敏で前進するだけだが、ざっくばらん。 傷体とも言える「鉄戌」と「鉄辰」は、先祖が不慮の死を遂げた因縁。 ふたつもあれば、かなりの衝撃だろうから、 それが現代では格闘技の世界へ目が向くし、 自分も怪我をおえば、先祖供養をしながら、人生を送る。 日干支の「畑卯」は、如才がなく通俗的な好感度。 チャレンジ精神旺盛の開拓者とも言えよう。 干支番号構成は、47-17-16と南方と西方を結ぶ狭い領域。 申酉天冲殺としては、それはそれで良し。 後天運は、初旬「2歳宝巳」は、DNA「鳳」の異常干支。 特別な趣味に講じたのかもしれぬが特に動きなし。 2旬「12歳海午」は、DNA「司」の異常干支。 地味に真面目にやっていれば、守護神火性を活かし それなりに学業に励んだはず。 3旬「22歳雨未」は、DNA「禄」の引力本能の半会。 それなりには過ごしやすかっただろう。 4旬「32歳木申」は、宿命にないDNA「牽」の10年運天冲殺で、 見栄えがよくなり、デビューにこぎ着ける。 現在の5旬「42歳草酉」は、DNA「車」の才能強化の10年運天冲殺で、 宿命の害切れで大逆転も期待できる天剋地冲。 今後は6旬「52歳陽戌」は宿命にないDNA「玉」の守護神害切れ。 とはいえ、ここから30年は変剋律もあるので、 作家をやっていれば産みの苦しみ。 7旬「62歳灯亥」は、DNA「龍」の守護神半会。 8旬「72歳山子」は、主導DNA「石」の刑ありも、晩年でも自己確立。 初旬条件がないところに、木性の10年運天冲殺で作家デビュー。 むろん作物(木性)あっての「畑」だが、 己をわきまえていれば、活動可能なのは、20年間限定である。 抜ければ30年の変剋律で苦悩の連続。 確かにそれで才能は磨かれようが、作品には直結しない。そういうものだ。 ちなみにこの生年月日は、テニスのアンドレ・アガシと同一。 格闘家ではなかったのは残念だが、 つまりは、精神領域の生き方よりは現実世界で生きたほうが楽。 ご本人はそのあたりをどう感じているかは不明も、 苦悩すれば、まだまだこれからだ☆ |
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