★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 3 年(雨巳)●09月 宝酉 // 移 動 祝 祭 日 |
■09月分一覧 (2013年●目次) |
青崎有吾●水族館の殺人と日本一需要稀少探偵の出番(2013_0907) |
原田宗典●大麻所持で逮捕の逃避の世界(2013_0911) |
室積光●史上最強の大臣の威力と夢の続き(2013_0914) |
神永学●心霊探偵八雲いつわりの樹の限界(2013_0918) |
戌井昭人●すっぽん心中の汚れた軽妙(2013_0922) |
太田忠司●愛知をこよなく愛するミステリなふたり a la carte(2013_0926) |
■2013年09月07日(土)陽子 |
青崎有吾○水族館の殺人と日本一需要稀少探偵の出番 |
○昨年(12年/海辰)に「体育館の殺人」で、 第22回鮎川哲也賞を受賞して小説家デビュー。 鮎川哲也賞史上初の平成生まれの受賞者となり、 授賞式では選考委員を代表して芦辺拓(58-0521/山戌)が、 「受賞作は、真正面から本格ミステリに取り組み、 それもエラリー・クイーンばりのロジカルな推理に、 堂々と挑戦している点に好感が持てました」 と評した青崎有吾(91-0628/畑巳)の 『水族館の殺人』が、08月16日(木寅)の干合支害日に上梓された。 同作の設定は、前作から僅か2ヶ月しかたっていない夏休みの学園。 横浜の根岸線根岸駅が最寄りという県立高校という設定の風ヶ丘高校が舞台。 夏休みも中盤に突入し、風ヶ丘高校新聞部の面々は冷気を求め、 「風ヶ丘タイムズ」特別号の取材で市内の穴場水族館である、 丸美水族館に繰り出した。館内を館長の案内で取材していると、 サメの巨大水槽の前で、驚愕のシーンを目撃。 な、なんとサメが飼育員に喰ついている! 駆けつけた神奈川県警が関係者に事情聴取していくと、 容疑者11人に強固なアリバイが・・・・・。 仕方なく県警は、あまりにも都合が良く、 前作「体育館の殺人」で見事に鮮やかな推理をきめた アニメオタクの駄目人間・風ヶ丘高校に住みつく 高校二年生の探偵に連絡をとるために、県警担当者の妹である 風が丘高校一年生の女子を使者としてつかわしたが、 ぐうたら者の探偵は「暑いだとか」抜かしてなかなか動かぬが、 取引により希望の報酬に納得したのか、 県警のパトカーを使い押っ取り刀で駆けつける。 簡単に解決するとたかをくくっていた探偵は、 何度も実験をしたり、推理をはらかせながら、 最後は堂々と、犯人に迫るという、 平成のエラリー・クイーンが贈る、長編本格推理である。 神奈川県横浜市旭区出身で。明治大学文学部在学中。 明治大学ミステリ研究会所属の青崎は、 DNA「龍」主導で、落ち着きなく庶民的な遊びに没頭する傾向。 twitterも大好きなようで駆使しているが、疲れるぞ。 ただし、精神性は強いので、裏読み得意の探究心あり。 目的遂行のためには、必死になって原因を究明するが、 あれこれ言われても、言い訳しながら、逃げるだけなのは、 主人公の探偵を分身とみて、差しつかえなさそうだ。 「龍+貫」は、忍耐力はあるが派手さはなく、あえていえば見た目は質素。 「龍+玉」は、心の奥底は柔らかな光の中心にいるようで、 とらえづらい静寂。周囲に誤解を与えやすく、 心で感じたものが素直に表出するわけには非ず。 「龍+鳳」は、特別意識が強く、内面の葛藤は激しい。 才能は「鳳」であり、想像したものを 形にして世間に知らしめていくことだ。 「龍+牽」は、小細工のオンパレードで策に溺れる傾向も、最後は落ち着く。 「畑+龍+午月」は、用心深く猜疑心旺盛。 探偵や刑事に向くので、ぜひ、一度は神奈川県警にでも、ご就職いただきたい。 「未」年生まれ「畑巳」は、ズボラでなかなか動かず。 特に困ったら、固まるだけで、ひび割れしたまま。 宿命の特長は、仲夏正午頃の街並みなり畑そのもの。 装飾された樹木がはえていることから、着飾った人間がいると理解できるが、 水性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人のため、ひび割れた大地で、 実際は工夫や努力がなければ、作物は育たない。 総エネルギー300点中自身の土性130点という、 とてつもない存在感を所有するが、 放っておいたら、感謝も奉仕もない不遜でエラソーな性癖。 実際、主人公の高校生探偵もそんな態度である。 地支は、日支「巳」月支「午」年支「未」の夏の方三位。 夢想念が拡がり、華やかな人ではあるが、熱すぎて使いづらい。 年干支「宝未」は、成功するか否かの宝石か砂利か極端で、 自らの心のうちを、オープンにせず。 月干支「木午」は、積極性があまりなく、内側に犠牲者をだす。 そして日干支の「畑巳」は、外見は穏やかも 内面は気弱さと開き直りが同居する。物知り顔の村長という立場だが、 一家の大黒柱や組織を倒すようなパワーありも、 一気に行うのではなく、時間をかけて蝕むところから、 白蟻・倒柱とも呼ばれる。ともかく、変人であることに間違いない。 干支番号構成は、08-31-06と東方と西方を結んでいるが、 その範囲は広くはない。 後天運は、初旬「7歳雨巳」が、DNA「禄」の宿命にない水性。 小学校前までは、鈍重だったかもしれぬが、 入学時より稼働してきて、じょじょに物事が動きだしてたが、 これといった成功運型ではなし。 あえて言えば、宿命内干合月干「山」が二次干合後に、 年干「宝」と三次干合すれば、月干は「海」となり、 これが二次干合後の10年運「灯」とさらに干合すれば 「草巳」となり、初旬日居冲殺となり、DNA「車」の危険を伴う犠牲を 67歳の10年運天冲殺入り前まで続く可能性もありという程度か。 現在の2旬「17歳海辰」は、同じく宿命にない水性のDNA「司」の地道。 こつこつと文章を書き連ねることで、受賞に至った(後述)。 また、夏の方三位(巳、午、未)の「巳」に連なる「辰」の出現により、 土性過多が強化されたばかりか、厚みがでてきたと理解する。 次の3旬「27歳宝卯」は、年干支「宝未」の大半会のDNA「鳳」。 宿命の偏りを活かしたお笑い芸人ならともかく、 既に宿命にない守護神水性の恩恵はなく、拡がる世界に追いつけなくなる懸念。 このためには、人に優しくであったり、他人のために生きるなり、 自己の経済は犠牲にして、生きれば突破口はあるかもしれない。 できねば、後悔するだけである。 4旬「37歳鉄寅」は、DNA「調」の害。 若い女性とのトラブルであったり、極端な発言なりで墓穴。 「畑」に大きな石ころなど無用なので、人生の中で最悪の十年間。 もし、かろうじて作家を続けていても、 とんでもない失敗で袋だたきに遭う可能性も。 5旬「47歳畑丑」は、DNA「貫」。 月干支「木午」の干合支害を伴う大半会で、 名誉のDNA「牽」の「木」が消滅し「山」になるため、 不安にさいなまれるばかりか埋もれる。 6旬「57歳山子」は、DNA「石」の妥協。 7旬「67歳灯亥」は、DNA「龍」は、主導DNAの変遷。 7旬「77歳陽戌」は、DNA「玉」で、静寂。 旧きをたずねるものだが、変剋律の30年間。 苦悩とともに才能が磨かれるものだが、さすがに遅いだろう。 しかも、10年運天冲殺と変剋律の同時進行で、それより先はないのだし。 「水族館の殺人」は、若さもありこれでもかと書き込まれた作品。 ということで、読者の創造力が刺激されるというより、 主人公の「はぐれ者高校生探偵」と、上手につきあえるかという案配。 僅か数日の話が、分厚い単行本になっているので、 だらだらしているのに付き合うのは勘弁という人には推奨できない。 それに、並行して描かれる刑事の妹の(高校生)卓球の対外試合は蛇足だろう。 次作なりに反映されるのかもしれないが、 頁を裂きすぎており冗漫になりかけている。 青崎が偶然かはともかく鮎川哲也賞を受賞できたのは、 本人の努力もさることながら、 昨年(12年/海辰)が、宿命にない水性年ばかりか、 方三位を補完する「辰」の出現で、何もかも恵まれた結果でしかない。 水気のない者が、突然の水年であり得ない引力本能を発揮したもの。 今年(13年/雨巳)にしても、日干「畑」と干合した 月干「木」が「山」となっていた所に、 「雨」に二次干合されると「陽」になり、これが年干「宝」と三次干合すれば、 年干は「雨」に月干は「海」となるのだから、 救いがいっぱいで、本人は楽しくて仕方がないだろう。 でも、それは一過性なのだよ。だからこそ、ここで言いたいのは、 専業作家で行こうと思わず一度は就職しろよ。 それだけのパワーがあれば、警察なりでの新人生活にも耐えられるだろうし、 探偵事務所であろうと、存分に力を発揮出来る。 でないと、いずれ若さだけでは乗り切れない壁にぶつかるし、 自然界の助けがなくなった時に、挫折する。 ぜひ、会社勤めをしている朝井リョウ(89-0531/鉄寅※)を 見習ってもらいたい。 最後に、この生年月日は男女の違いこそあるが、 「少女時代」のソヒョンと同一だということを記しておく☆ |
■2013年09月11日(水)鉄辰 |
原田宗典○大麻所持で逮捕の逃避の世界にたまげた |
○第25回山本周五郎賞受賞作家の妹の 原田マハ(62-0714/雨丑)が相応に活躍するなか、 このところ元気のなかった、東京都新宿区新大久保出身、 早稲田大学文学部を卒業で、東京都文京区水道在住の作家の 原田宗典(59-0325/陽午)が、09月07日(陽子)の納音日に、渋谷区内の路上で、 覚醒剤約0.9グラムと大麻約0.8グラムを所持していた疑いで現行犯逮捕された。 職務質問されるくらいだから、怪しかったのでしょうね。 原田は「玉」冲殺主導で、謙虚さがなく安定感のない人。 初旬「6歳陽寅」は日干支「陽午」の大半会を伴う 10年運天冲殺で成功運型も、2旬「16歳草丑」が主導DNA「玉」の害で、 ありがた迷惑。この10年運の最後の84年(木子)の DNA「龍」の対冲年に「おまえと暮らせない」で、 第8回すばる文学賞に入選し、作家デビューするも、 近年は目立った活動がなかった。これには、何らかの事情が重なり、 何度も何度も引越を繰り返すことにより、 力が萎えてしまったことも一因であろう。 また、金性ゼロ(DNA禄/司なし)で、 配偶者成分皆無なのに結婚しているのはともかく、 感謝も奉仕もないので、自己消費するだけ。 「玉冲+調」は、一般的な常識皆無。 現在の10年運「56歳宝酉」は、月干支「灯卯」の天剋地冲で上手く立ち回れず、 むろん宿命にない干合で、おかしくなったと見られる。 今年(13年/雨巳)は、忌み神DNA「牽」の不名誉年。 今月(09月/宝酉)は、宿命にない金性で躓き。 化学合成品の覚醒剤は金性の方向だが、そんなものに逃げてどうする。 総エネルギー153点の弱い不安定な朝陽は、 管理されないと上手に生きられない。 ターボ運で目立ったわけであるが、反省と奮起に期待したい☆ |
■2013年09月14日(土)雨未 |
室積光○史上最強の大臣の威力と夢の続き |
○東京経済大学在学中から本名の福田勝洋名義で芸能活動をし、 76年(陽辰)のDNA「禄」の守護神条件あり天冲殺に公開された 「二つのハーモニカ」で映画デビュー。 79年(畑未)のDNA「牽」年には、NHK朝の連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の 成田三吉役でドラマ初レギュラー。 同年に始まったTBS系「3年B組金八先生シリーズ」では、 保健体育の先生として活躍。 01年(宝巳)のDNA「玉」の条件あり天冲殺には 「都立水商!」で作家デビューした室積光(55-0411/海寅)の 最新作『史上最強の大臣』が、 05月20日(陽戌)の守護神半会日に上梓された。 同作は、現実の内閣は二軍で、本当の内閣は京都に隠されていた! そんな設定と、北朝鮮がミサイルを 撃つの撃たないのというタイミングも話題となった、 10年(鉄寅)の「史上最強の内閣」の続編。 前作で、北朝鮮との戦争をぎりぎり回避し、京都に帰った二条内閣。 彼らは日頃、京都御所でさまざまな政策を検討している。 そこへ全国学力テスト最下位に悩む大阪府知事がやってくる。 知事の依頼で、二条内閣は裏方として 大阪府の教育改革に乗り出すことを決議した。 各大臣は、全国から理想の教師を大阪に派遣する。 しかし、衰えない二条内閣人気に嫉妬する現政権の陰謀で、 影の内閣を危険視する「世論」が形成される。 最大のピンチは乗り切ることは出来るのであろうか。 エンタメ仕立てだが、テーマは時代整合性ある「教育」。 とんでもなく大きいし、漠然としたもの。 俳優として体育教師を演じ、のちに出世作水商売を教える都立高校を描き、 07年(灯亥)の60年に一度の干合支合年の「記念試合」で、 戦時下の旧制高校生の青春を描き上げるなど、 実は教育について一家言のあるのが室積。 熱い大阪へのエールもふくめ、興味深い問題提議となっている。 山口県光市室積町出身で、劇作家として東京地下鉄劇場主宰。 脚本、演出も俳優まで手がける。 水商売を目指す子のための職業高校を描いた 「都立水商!」はコミック化もされ、 06年(陽戌)の守護神半会年にはドラマ化され、 藤井隆(72-0310/鉄子)やベッキー(84-0306/畑亥)が出演し大いに話題になり、 大相撲を引退した力士の警備会社が舞台の「ドスコイ警備保障」など 意表をつく設定やユーモアが持ち味の室積は、 「調」冲殺主導で、恐ろしく独創的で、いささか表現はおねえ系。 才能も「調」のため、燃焼するのは早いのが、 あまり発揮しすぎると、疲労も半端ではないだろう。 「調冲+司」は、小気味良い競争意識も徹底的には追いつめない。 「調冲+車」は、休息のない反骨精神。 「調冲+調」は、気配を消せる恐ろしく感覚的で行動力。まるで忍びの者。 「調冲+龍」は、愚痴を向上心へと変換する魔術師。 「海+調冲+辰月」は、簡単には満足せず妙にしぶとい。 「未」年生まれ「海寅」は、孤軍奮闘が似合う。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の港で賑やかなはずだが、 生月冲殺もあって、桟橋は立派なのに、遠浅で船は沖合に停泊し、 小船で行き来するのは効率が悪いが、楽しくやっている。 総エネルギー279点中木性108点は、ひとつ間違えば遊び人も、 常に工夫していく風流人で、冗談とも本気ともつかない芸になっている。 創造力は月干「鉄」のDNA「龍」で17点しかないのだが、 その「鉄」が年干「草」を干合させると「宝」の特別意識の強い「玉」となり、 歴史認識もぬかりなく勉強しているのが、強味だ。 年干支の「草未」は、堅実着実。 月干支の「鉄辰」は、気を見るに敏な進撃の強者。 そして日干支の「海寅」は、自分が一番であるという自負ありの、 直感力の優れたロマンチストである。 干支番号構成は、32-17-39と南方と西方のごく狭い領域。 これからも、得意分野でのおもてなしを期待する。 後天運は、初旬「2歳畑卯」は、年支「未」の半会を伴うDNA「牽」で、 月支「辰」と日支「寅」の溝を埋める「卯」は、春の方三位で賑やかしくなり、 この人なりの名誉やスタイルにこだわるようになるが、初旬稼働条件はなし。 2旬「12歳山寅」も、DNA「車」は多忙。上京後の役者稼業も理解の範囲。 3旬「22歳灯丑」は、DNA「司」の守護神干合で、表舞台に。 4旬「32歳陽子」も、DNA「禄」の守護神で同様。 5旬「42歳草亥」が、年支「未」の半会をともなう、日支の支合。 そしてDNA「調」の主導DNAもある10年運天冲殺で、突如作家としての活動。 月干「鉄」との干合は、方向性の変化でもあった。 現在の6旬「52歳木戌」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺 よりエンタテインメント性が濃くなった風合いで、愉しみながら生きる。 この後は7旬「62歳雨酉」は、DNA「石」。 政治的な動きもあろうが、20年間続いた10年運天冲殺を抜けて、余力なし。 稼いで感謝や奉仕があったかは不明だが、年齢的にも抜け殻か。 8旬「72歳海申」はDNA「貫」の納音で因縁解脱。 条件あり天冲殺であろうと、始めたのは害。 だからこそ、毒を吐く小説だが、さすがに反抗心だけではない、 機知にとんだ創造力は、逞しい。そして、巡りめぐって12年目も害。 心配なのは体調だが、とりあえずはDNA「石」年だけあって、 ある意味政治力の強い作品だった。 ただし、惜しむらくはもう民主党の政権ではない。 東京に再び五輪までもってきた、曇りなき自民党政権。 読後の中途半端さ感が辛いのは害年だからか。 それに登場人物が多いときは、紹介頁をつけるのが親切だ。 とはいえ、一ヶ月は三十日にして、残り五日は正月にするだとか、 空蝉と化した団塊の世代へのオチョクリも忘れない。 既得権や利権が大嫌いで、ある程度のところで変革は必要といい、 働かざる者食うべからずと、ニートへの提言もあり。 味付けに伊賀者(京都の内閣側)と甲賀者(現政権側)の戦いや、 近隣諸国の前将軍の長男で、放浪者となった長男や、 彼を護衛する韓流忍者(?)達の活動も花を添える。 この国の未来を憂えながらも、前進して行くさまは充分楽しめた。 問われるのは次作だが、残された時間は少ない。 改良が必要だとのたまうだけに、次の勝負に期待したい☆ |
室積光○55-0411 |
海鉄草陽 寅辰未-2 調龍車調司(調冲殺主導) 木性(108)火性(47)土性(74)金性(17)水性(33)/総合279 辰巳生月冲殺/天冲殺(42歳草亥/52歳木戌) 方三位(2歳畑卯)/主導DNA(42歳草亥)/納音(72歳海申) 木性過多/火性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -2歳畑卯/12歳山寅/22歳灯丑/32歳陽子/42歳草亥/52歳木戌/62歳雨酉/72歳海申〜 |
■2013年09月18日(水)灯亥 |
神永学○心霊探偵八雲いつわりの樹の限界 |
○赤い左眼を持ち、死者の魂を見ることの出来る大学生、斉藤八雲。 ある事件をきっかけに同じ大学に通う小沢晴香と知りあった八雲は、 その特異な能力で謎に満ちた怪事件へ次々と挑む。 晴香と共に事件の謎を追い、死者の想いを受け止めることで八雲は、 歩むべき道を見出し、宿命と戦う決意をするという 神永学(74-0803/草亥※)のスピリチュアル・ミステリーである 『心霊探偵八雲 いつわりの樹』と 新聞連載時のオリジナル版イラストも楽しめるコンセプトブックの 『心霊探偵八雲 いつわりの樹 ILLUSTRATED EDITION』が、 07月25日(海辰)のDNA「玉」の守護神日に上梓された。 神社の境内にある樹齢千年を越える木の前で、刺殺体が発見される。 被害者は、高校時代に半人前の刑事をいじめていた同級生だった。 容疑者はすぐに見つかったものの、彼の供述と被害者の致命傷が一致しない。 これは樹の呪いなのか・・・。真実を求め、もう一度現場に戻った警察は、 そこで死者の魂を見ることができる大学生の斉藤八雲に会う。 どうやら彼は、別件で神社を訪れていたらしい。 奇妙に重なり合った二つの事件の先に見えるものとは・・・。 この事件をきっかけに、過去と向き合うことになったすぐ転ぶ半人前の刑事。 彼の隠された秘密を暴きながらも、冴え渡る八雲の新シリーズが始動だ。 山梨県南巨摩郡増穂町(現富士川町)出身。 現在は神奈川県川崎市多摩区登戸付近に居住。 映画監督を目指し、山梨県立白根高等学校を卒業後、 日本映画学校(現日本映画大学)に入学。 卒業後、制作進行として働き始めるが、家庭の事情で断念。 一般企業の人事総務担当として勤務。 この頃から、小説の執筆を始めるが、 様々な賞に応募するが受賞に至らなかったものの、 記念のつもりで「赤い隻眼」を自費出版すると、編集者の目に留まり、 04年(木申)10月(木戌)、同作を大幅改稿した 「心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている」でデビューし、 同年、執筆活動に専念するため、会社を退職してしまった神永は、 DNA「禄」主導で、己の願望を満たしたいがために生きる。 才能は「禄」で、愛情・奉仕も自己顕示欲とも言える。 「禄+石」は、行動力はそれなりだが、 何かに寄生したり頼り切る傾向。 「禄+玉」は、計算尽くで動く。 「禄+車」は、組織には縛られたくない自由人。 「草+禄+未月」は、子供っぽい人たらし。 「寅」年生まれ「草亥」は、困ったら動かず紛れ込む。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の蔦の類で、 総エネルギー220点中木性115点という強靱さは、 しぶとく、簡単には挫折しない。 年干「木」に年支「寅」という深い森に、 月支「未」VS日支「亥」の半会で、さらに木性強化となり、 日干が「草」であろうと、柔ではなく、 時間の経過と共に、蔓部分が堅くなり、 「草」なのに「木」のような雰囲気をかもしだす。 むろん日座冲殺なので、 からみついて読者に毒を注入することは忘れない。 年干支「木寅」は、どっしりと根を張り悠然と構え、仲介能力を駆使。 場を明るくするムードメーカーでもある。 月干支「宝未」は、自分について多くを語らない慎重な人で、 不言実行で財運を引きよせる。 そして日干支「草亥」は、未来と過去を自由に行き来する霊感体質。 一芸に秀でるが、日座冲殺のさげ▼▼のため、 内側の最も弱い部分を犠牲にして生きていく。 感性鋭く世渡り巧みで度胸もあるので苦難も乗り越えるが、 成功しても苦難をさらに呼び寄せてしまう懸念あり。 干支番号構成は、51-08-11と時代整合性ある北方東方領域だが、 存外、その範囲は広くない。 後天運は、初旬「2歳海申」はDNA「龍」。 守護神10年運天冲殺も害もあり、内側に暗さを抱えながら、 新しいことに挑戦翻弄されながらも、成功する可能性あり。 ただし、いずれも「ありがた迷惑」になりやすかったり、 陽の引き替えに陰の部分を引き受けるなどの運命的取引あり。 2旬「12歳雨酉」は、DNA「玉」の同じく守護神10年運天冲殺。 腰を据えて興味対象に向かっていくが、まだまだ先行き定まらず。 初旬ほどの衝撃もないので、困難。意に反して組織に潜り込むこともあった。 3旬「22歳木戌」は、DNA「石」の寄らば大樹の陰も、 年干支「木寅」の大半会があり、 勤め人をしながらも、異常環境10年運天冲殺を消化して、 根っこが強いので、簡単にデビュー出来ぬなら、本を作ってしまえと自費出版。 とはいえ、挑戦するという第一歩を踏みだしたならば、 あとは流れに乗るのが、さすが3巡目に入って賢くなったと見え、 10年運天冲殺と向き合いデビューへとこぎつけた。身強の強味でもあるな。 現在の4旬「32歳草亥」は、DNA「貫」で地力強化。 前旬に続く10年運天冲殺の仕上げ。 律音なので、まるで強力な鎧甲で身を包んだように、 厚みもでてくるし、仕事の幅も拡がり、 作品は舞台化されたり、アニメ化されたりもした。 事実、『心霊探偵八雲 いつわりの樹』は、 08年(山子)に先に舞台になっている。 この後は5旬「42歳陽子」は、DNA「調」の極端な方向性の舵取り。 女性主人公であったり、女性にシフトをきるなり、 10年間の目標をたてて変わりきれば、月干「宝」は干合され「雨」になり 守護神化となり、救いにもなっていくはず。 6旬「52歳灯丑」は、DNA「鳳」の冷静な拡がり。 月干支「宝未」の天剋地冲もあり、腹をくくって発信強化。 7旬「62歳山寅」は、DNA「司」の支合で安定。 地道に実をとりに行くが、強欲はあとで疲労しかねない。 8旬「72歳畑卯」は、DNA「禄」で、主導DNAで自己確立。 年干干合で表面的な変化もあるので、面白いところだが、 月支「未」に日支「亥」のからむ三合会局で、感謝と奉仕。 だしいれ自由で晩年でも飛躍を望むなら、放出こそ突破口。 世のため人のため、社会貢献がないと厳しい。 いくら才能がある「草亥」とはいえ、成功して稼いだお金を 「禄」主導らしき、奉仕という恩返しが出来るのだろうか。 出来れば、次元があがっていき、さらなる評価も得られる可能性もあり。 それを行わずに、自分のために御殿を建てるようであれば、 途端に「草亥」の威力が内側に向くことであろう。 10年運天冲殺というのは、自然界からのプレゼントであり、お試し。 お返しをせねばならないので、多くの人が躓き、 命までとられることだってある。 まして、おそらく作家となってからした結婚。 「草亥」なのに、子供までいるのが危うい。 第一子男児(11-0608/木午)は、神永の年干支「木寅」を大半会し、 この子のために仕事に励むであろう。 しかし総エネルギー174点と弱く、金性の稼働力もさほどないうえに、 水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、親縁もない辰巳天冲殺。 そして、その長男の守護神とはいえ条件なし天冲殺に誕生したのが、 生年生月冲殺の第二子女児(13-0405/宝丑)であり、 神永の月干支「宝未」とは納音を持ち合い、 どうも神永の立場を良くしそうもないと思ったら、 兄妹の関係は害で、どうにもならない。 月干「陽」と日干「宝」が干合すれば、それぞれ「海」と「雨」になるので、 年干「雨」を加えた、干合水性天干一気で洪水なみの威力になれば、 父親も兄も「救い」とは言っていられなくなるというものだ。 最後に話を『心霊探偵八雲 いつわりの樹』に話を戻そう。 才気ある神永なので、出す本出す本はそこそこ話題になっている。 しかし、何のことはない。 主人公が亡霊と交信できることで、全てが解決するのでは、 あまりにも、それだけ過ぎないか。 トリックが稚拙というかミステリー好きにはトリックでも何もない。 だから、どれだけプロットを練っても、宿命ほど重厚でないのだ。 大向こうを唸らせるような、大どんでん返しのような大技が使えれば、 もっとメジャーになっていくのだし、事実それが可能な宿命ではないか。 そこに、期待したいということを、付け加えておく☆ |
第一子男児○11-0608 |
木木宝雨 午午卯※-1 牽貫司司石(司主導) 木性(61)火性(52)土性(52)金性(09)水性(00)/総合174 辰巳天冲殺/生日冲殺/天冲殺(1歳雨巳/11歳海辰) 主導DNA害(42歳畑丑)変剋律(52歳山子/62歳灯亥/72歳陽戌) 金性脆弱/水性ゼロ(野人) -1歳雨巳/11歳海辰/22歳宝卯/32歳鉄寅/42歳畑丑/52歳山子/62歳灯亥/72歳陽戌〜 |
第二子女児○13-0405 |
宝陽雨雨 丑辰巳+10 鳳牽鳳禄玉(禄冲殺主導) 木性(25)火性(54)土性(79)金性(46)水性(57)/総合261 辰巳生年生月冲殺/天冲殺(10歳灯巳)/害(20歳山午) ターボ運(〜79歳)/干合水性天干一気 干合水性天干一気強化大半会三合会局(50歳宝酉) +10歳灯巳/20歳山午/30歳畑未/40歳鉄申/50歳宝酉/60歳海戌/70歳雨亥/80歳木子〜 |
■2013年09月22日(日)宝卯 |
戌井昭人○すっぽん心中の汚れた軽妙 |
○変化を求めず、漬物のルート販売をしている男が、 芸能人だかモデルだかの車に追突され鞭打ち症となり、 首がまわらなくなったので、しばし休職をして、 上野不忍池をほっつき歩いていると、 昭和っぽさが満喫できるボーイ・ミーツ・ガールで、 男運の悪いあっけらかんとした娘と出会う、その道行き。 哀愁もあれば、おかしさもあるが、品性はあるとはいえず・・・。 「行こうよ明日、霞ヶ浦へ」と意気投合して、 すっぽん取りに向かうが、指に噛みつかれて散々な目に遇っただけ。 どんづまりを描いた先の芥川賞候補作は、飄逸し、笑うしかない。 戌井昭人(71-1022/鉄辰)の『すっぽん心中』が、 08月30日(山辰)の主導DNA日に上梓された。 他に、スイッチの入った男の狂騒と暴走も 凶悪の犯罪者にはなれない「植木鉢」と、 屋上の狂人の鳩とのバトルを描いた「鳩居野郎」の他二編が併録されている。 BEも鳩にはこれまで散々ひどいめに遭っているので、 現代落語みたいな短編群は、それなりに楽しめた。 東京都世田谷区千歳烏山生まれの、東京都調布市つつじヶ丘育ちで、 俳優、劇作家、小説家で、 祖父は文学座代表を務めた演出家で四土格の戌井市郎(1916-0805/木戌)。 95年(草亥)、玉川大学文学部演劇専攻を卒業し、文学座付属研究所に入所。 96年(陽子)に文学座研究生に昇進するも退所。 97年(灯丑)にパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げし、 脚本も担当し、主導DNA「龍」の半会年だった08年(山子)には 作家デビューも果たした戌井は、DNA「龍」主導で、 落ち着きのない庶民で、あれもこれも体験しながら濃い性情となる。 「龍+鳳」は、内面の葛藤激しく、 沢山の魑魅魍魎が化かし合いをしているような心の裡。 才能は「鳳」で、遊んでいるようで、それを仕事に結びつける達人。 喰い道楽なり、放浪癖も決して無駄にはしない。 「龍+龍」は、やり始めると止まらないが、散らかしっぱなしは誉められない。 ひとつのことに専念して励めば、芸術性も極まるもの。 「龍+石」は、経済感覚はないが技術力あり。職人肌ともいう。 「鉄+龍+戌月」は、思いつきのアイデアに優れるが、 幸運と不運が同時に訪れる、憐れ面もあり。受け入れるだけだ。 「亥」年生まれ「鉄辰」は、自己矛盾はあまり感じない。 宿命の特長は、晩秋山間の特別な景勝地を抜けていく列車であったり、 観光バスの類みたいなものだが、 水性が多いだけに、一応鉄製の川下りの観光船としておこう。 ただし、人々の役に立たねばならぬのに、時折暴走するのが怖い。 ま、笑える範囲であるのだが・・・。 それというのも守護神の火性「灯」が、月支「戌」内にしかないのに、 善し悪し別にして、文学座を辞めてしまったわけだから、 野人なみに、なんでもウケるものをやっていくしかない。 総エネルギー219点はまずまずも、火性が17点という弱さでは、 DNA「牽」の名誉にならず、相応な作品は書きおろすも、 もうひとつ熱くならないのは、このためだ。 年干支「宝亥」は、デリケート過ぎる感性で消耗しやすい。 月干支「山戌」は、家族や近しい人に気持ちが伝わりにくく、 凝り性という側面は「植木鉢」に、色濃く反映されていた。 日干支「鉄辰」は、振り返ることなく前進するだけ。 機敏で身体を傷めることが、運気向上になるのは 「すっぽん心中」でも、「鳩居野郎」でも味わうことが可能である。 干支番号構成は、48-35-17は北方西方南方の相応の領域ありも、 東方欠けというところが、これからの時代の為には補っていく必要ありかも。 後天運は、初旬「4歳灯酉」は、DNA「牽」の守護神支合で、 月支「戌」の害で家系におののきながらも、 その中に自尊心もみつけたはずなので、 本人なりのプライドは得たものの、初旬の10年運天冲殺なので、 かえって子供らしく悪さをしたりもあったはず。 勉強には、あまり興味がなかったようだ。 2旬「14歳陽申」は、DNA「車」の10年運天冲殺。 動きは良くなったが、空回りもあっただろうし、 年干「宝」と干合すると「海」になるので、才能とはいえ遊び半分。 だから、申酉天冲殺であろうと、 文学座は性に合わなかったと考えるのが妥当だ。 3旬「24歳草未」はDNA「司」の干合で、年支「亥」の半会で世界も拡がり、 家族みたいな自分の集団をたちあげ。 最近では、随分とファンも増えたはずだ。 4旬「34歳木午」は、DNA「禄」の引力本能強化で、小説にも手を染めた。 とはいえ、まだまだこれからスルメのように噛めば噛むほど味をだす。 次旬の5旬「44歳雨巳」は、DNA「調」の独創性。 月干「山」が干合され「陽」になれば稼働力もあがるので、 何らかの方向性の変化や、女性に受ける題材を求めれば、良くなるのだが、 二次干合で干合月干「陽」が年干「宝」と二次干合すると、 水性過多で、だらしなくなるので注意したいが、 条件なしとはいえ、ここで60年に一度のDNA「牽」の 天冲殺年(17年/灯酉)を迎えるので、 格調高い賞をとれるようになれるのは、そのあたりであろう。 6旬「54歳海辰」は、DNA「鳳」の才能10年運だがマイペースなので、 そうそう期待してはいけない。 7旬「64歳宝卯」は、DNA「石」の協調性和合性。 年干支「宝亥」を大半会するが、日支「辰」は害になるので、苦痛。 仲間との確執や、いけすかない老人になるのだけは、避けたいものだ。 8旬「74歳鉄寅」は、DNA「貫」の年寄りらしい意固地。 日本舞踊をやっていた母が「山」。主導DNAでもあり、影響は色濃いはず。 「山」の干合相手の「雨」は、日支「辰」内になるが、 古道具屋をやったり、鍛冶屋をやったり、アメリカ行っていなくなったりとか。 好き勝手にやっていたようで、あまり関わりはなし。 母方は八百屋を営んでいたそうで、アルバトロスケットの舞台にでてくる 葱はその影響もあるというのも、笑える話だ。 ところで、アルバトロスケットが続いているのは、 日干「鉄」が仕事の場にある「宝」である、 友人達と上手に付き合っているからだ。 また、創作活動の原動力については、 「もう後に引けないっていうことしかないですよね(苦笑)。 続けるのみ。あの星をつかんでやろう! みたいな意気でなく、進まないと・・・って感じ。 とにかく、止まらないこと。それしかないな。 現状に満足しちゃいけないと思うし。 満足しすぎず、前に進み続けたいですね」だって。 これが「鉄辰」のあるべき姿で、過去も後ろも何も興味ないのが良い。 殺伐としているのに、貧乏くさくないのは歓迎だし、 これで、少しだけ戌井なりの上品さが年齢と共に加われば、 最後のオチは納得して笑えるので、上質な作品ばかりになると思うゾ☆ |
戌井昭人○71-1022 |
鉄山宝灯(月支内のため野人扱い) 辰戌亥※-4 石龍龍龍鳳(龍主導) 木性(40)火性(17)土性(48)金性(62)水性(52)/総合219 申酉天冲殺/天冲殺(4歳灯酉/14歳陽申) 変則方三位(4歳灯酉)/害(64歳宝卯) 木性脆弱/火性脆弱/金性過多 -4歳灯酉/14歳陽申/24歳草未/34歳木午/44歳雨巳/54歳海辰/64歳宝卯/74歳鉄寅〜 |
■2013年09月26日(木)草未 |
太田忠司○ミステリなふたり a la carteは愛知を愛する |
○表では「氷の女王」と呼ばれ、凶悪犯も必ずオトす美貌の剛腕刑事が、 八歳年下で家事はおまかせ、料理上手で優しい イラストレーターの夫の名推理のおかげで、密室から不可能犯罪まで、 難事件をズバズバ解決する創作料理風ミステリ。 太田忠司(59-0224/灯丑)の「ミステリなふたり」の 『ミステリなふたり a la carte』が、 08月30日(山辰)のDNA「調」日に上梓された。 同書は05(草酉)の「ミステリなふたり」、 11年(宝卯)の「もっとミステリなふたり」の続編で、 今回は「密室殺人プロバンス風」「シェフの気まぐれ殺人」 「連続殺人の童謡じたて」「偽装殺人 針と糸のトリックを添えて」 「眠れる殺人 少し辛い人生のソースと共に」 「不完全なバラバラ殺人にバニラの香りをまとわせて」 「ふたつの思惑をメランジュした誘拐殺人」「男と女のキャラメリゼ」の 八短編で、全編料理の話題が登場し、少々食傷気味(笑)になるのはご注意。 二人が、マンションから3LDK戸建て(建て売り)に引っ越した記念作品なので、 サービス満載なのだと理解したい。 事件が起きるのも名古屋市や豊田市など、申酉天冲殺らしく愛知県内である。 愛知県名古屋市南区出身。名古屋工業大学工学部電気工学科を卒業。 在学中は学校の寮に入り、卒業後はサラリーマン生活に入ったが、 忌み神月干「陽」が名誉の「海」に変わった 81年(宝酉)の条件なし守護神天冲殺に、 「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞。 これで簡単に作家になれると舞い上がるも、そうは問屋がおろさず、 夢の中のお話しらしく、すぐに頓挫。 懲りずに諦めずも、その後の道のりは険しく、 どんどん夢も希望も薄れていくが、今度は90年(鉄午)の守護神害年に、 長編ミステリ「僕の殺人」の出版をきっかけに専業作家となった太田は、 「玉」主導のため、ともかく懲りずに何度も同じ挑戦を繰り返す。 ひとつのパターンを決めたら、それを深めるのが得意なだけに、 シリーズものが多いののはこれが理由。 「玉+牽」は、用心深く、企画倒れになることも少なくない。 アイデアは卓越しても、机上の犯罪計画のようでもある。 才能は「牽」で名誉や免許など。 賞をとったのは励みだったし、刑事物は公務員といった具合。 むろん賞をとらないと、デビューが叶わないと信じて疑わず、 自分にはそれしか道がなかったと感じていたのだろう。 「玉+鳳」は、自分のことは棚にあげて、他人をあげつらう。 そもそも、捜査上知り得たことが、家に帰って夫に情報漏洩するか・・・。 「玉+石」は、メッセージ性の強いオチ。 「灯+玉+寅月」は、純粋だが幸運と不運が同居する傾向。 「亥」年生まれ「灯丑」は、孤立しやすい。 宿命の特長は、初春午前四時頃の街灯。 珍しく相応に強力な太陽が昇りかけているので、 負けぬように、一生懸命に輝こうとするが、 要領の良い月干支「陽寅」が年支「亥」と支合することもあり、 最初は友人・知人が先行して、そのおこぼれをもらうことからスタート。 事実、夢の中で始めたショートショートの発表の場がなくなり、 消え入りそうになっていたところで知人の救いで道が拓けた。 とはいえ総エネルギー206点中木性60点は、相応の創造力の引き出しがあり、 年支「亥」と月支「寅」の支合で、さらに木性は強化されるのだから、 今日があるのだろう。 なお年支「亥」と日支「丑」と月支「寅」の間の「子」が廻ると、 冬の方三位どころか、春までつながってしまう。 守護神金性が少ないので、冷徹な部分もあるのだろうが、 それがまた、作品から浮ついた感覚を排除してくれているが、 「寅」までつながる現実には、明るい世界も見据えている安心感もあるのだ。 年干支「畑亥」は、混沌としているつなぎ目の世界で、 身体の霊感あり。最初は手書きも、その後ワープロ。 今はPCだろうが、操作は異様に早いかも。 月干支「陽寅」は、マイペースも何でもそこそここなす。 そして日干支「灯丑」は、先祖の業を背負って生まれ、 大義名分のある何かを成し遂げるために、努力する。 干支番号構成は、36-03-14で北方欠けで、東方主軸で西方に拡がる。 賑やかだが、時代整合性にはいまひとつ。 後天運は、初旬「7歳草丑」が、木性強化のDNA「龍」の改良改革。 主導する「玉」とくっついて、単独で創造力を発揮させることに興味を持つが、 後天稼働条件はなく、「龍」が付加されても名古屋より出ていないので、 それが持ち味でもありながらも、刺激にはならなかったことになる。 2旬「17歳木子」は、さらに創造力の木性強化と 主導DNA「玉」で、強い強い自己確立。 年支「亥」と日支「丑」と月支「寅」の間の「子」が廻り、 冬から春の季節がつながり、まとまりがでたため、 前述どおり、大学在学中の条件なし天冲殺の夢の中(81年/宝酉)とはいえ、 弱い金性(DNA禄の魅力)を高める守護神年を利用して、 「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を 受賞したため、その気になってしまった。 なお、この時が初上京で、相当とまどったことを、ブログで報告している。 3旬「27歳雨亥」で、「亥」内に「木」もあるばかりか、 ターボ運付きのDNA「車」で稼働力がでたのが、 守護神とはいえ害年の90年(鉄午)に本格デビュー。 それまでのサラリーマン時代はともかく、辛酸は相当なもの。 ありがた迷惑年の本格デビューは、自由度はそうそうなくも、 反逆せねば、DNA「司」の蓄積ということか。 忙しく突走した時代でもあった。 4旬「37歳海戌」は、DNA「牽」の役目役割。 才能DNAなので開花であり、自己確立。 ジュブナイルミステリを多く執筆し、「新宿少年探偵団」は、 相葉雅紀(82-1224/宝巳)で映画化もされた。 まだ、嵐結成前で相葉は初主演で、 松本潤(83-0830/鉄寅)をはじめ深田恭子(82-1102/山子※) 加藤あい(82-1212/畑巳)など今から考えると、 そうそうたるメンバーが出演していた。 現在の5旬「47歳宝酉」は、初旬条件のない DNA「禄」の守護神10年運天冲殺の半会と、忌み神月干「陽」を消して、 方向性の変化を遂げれば、大幅な稼働力の上昇。 ただし、これは自然界から大いに試されているので、 強欲になって自分の経済充実のために生きずに、 必ず感謝や奉仕をしないと、中途で挫折したり、妙な方向で燃焼しすぎて、 早くもっていかれかねない。 年代物のオルゴールにうつつを抜かしているようでは困りもの。 この後は6旬「57歳鉄申」は、DNA「司」の10年運天冲殺。 一気に地味になりかねず、守りに入り、蓄積一辺倒では、 次旬には行けなかったり、行けても萎えてしまう恐れ。 年支「亥」の害もあり、なかなか前進不能だが、 それでも奉仕活動をしながら、積み上げていかなばならないのだ。 夢で片脚を踏み込み、害で両脚ドップリつかったのだから、 そういうお返しも、通常人以上に意識してやっていかねばならない。 7旬「67歳畑未」は、DNA「鳳」の対冲。 年干支「畑亥」の大半会もあり、発信力の変化もあれば面白い。 8旬「77歳山午」は、DNA「調」の害で、病が怖い。 職場(愛知県警)の同僚を招いてホームパーティでもするかと提案する夫に、 「私は仕事と家庭は完全に切り離しておきたいの」と返す妻。 本音は完璧人間を装っているメッキがはげるのが怖いのだし、 夫の前では甘えるだけでいたいのだ。 「氷の女王」と渾名される鬼刑事の夫は、 料理上手で優しいばかりか、なんと名推理も堪能させてくれるのだ。 二人はごく普通じゃない出会いを経て(殺人現場)、ごく普通に結婚した。 本当に、資料を持ち帰って夫に難事件を解決させ、 さもそれがご自分の手柄のようにしているのだから、 どうかとも思うが、彼が事件のトリックをといてくれないと、 職場にはいられなくなるのだからやむなし。 物言いは、どうみても子丑の「山午」か「鉄申」か。 西川史子(71-0405/鉄申)医師あたりを想像して読めば、間違いない。 さて、来年(14年/木午)は、木性強化の害年。 守護神害年デビューなら、主導DNA「玉」の害年で、 そんなありがた迷惑なというような、仕事が舞いこむかもしれぬ。 天冲殺月になって、にわかに「アレが壊れたコレが壊れた」と 騒々しいようだが、生産性のない呟きを吐いている前に、 もっともっと仕事をして、社会貢献したほうが良いと思う☆ |
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